さて、本日は、N区の小学校へ。2週間前に続いての2回目のボランティアのミニ授業。

ことばであそぶ=まなぶ。

「おれはかまきり」かまきりりゅうじ

「たいこ」谷川俊太郎

朝のラッシュの電車にもまれて「行ッテ」きま~す。


   イエローハーツラブラブグリーンハーツラブラブブルーハーツ

 

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目次

特集1 主体化の学びと社会参加を拓く

  • 若い世代と世界のリアリティ 佐藤和夫
  • 表現による自己と自治の構築 佐貫 浩
  • ジェンダーの学びを学生が一つの本にして──社会の課題に向いあう共同の学び 前之園和喜・山本美里
  • HR の学びを社会につなげる・つながる 山下湧大・茂木 楓・西谷泰実
  • 社会を変える・探究・参加の授業 立宇治陳情アクション・キンポウゲ・杉浦真理
  • 社会の不正義やおかしさに向き合う──若者のエンパワーメントのために 寺尾昂浩

特集2 給食費無償化と食の豊かな発展を

  • 給食世直し論 藤原辰史
  • 学校給食費の無償化と地方自治 田沼 朗
  • 給食を軸に生まれる市民の連帯 北村純一
  • 教育としての学校給食をめざして 星名久美子
  • 教育の上に成り立つ学食 渡邉さやか

シリーズ

  • <子どもの風景>重力と呼吸 ──自分たちで創る 吉澤 潤
  • <ちいさな教材・教具たち>子どもたちで畑と野菜を作る  笹本恭平
  • <円窓より──ジェンダーのまなざし>生徒にジェンダーフリーな目を辻奈由巳
  • <教育情報>女性支援のための新たな法律 杉田真衣
  • <書評>
    • 関原正裕『関東大震災 朝鮮人虐殺の真相』一盛 真
    • 丸山啓史『宿題からの解放』日野貴博
  • 私の誌面批評
  • 教師教育の再考と大学実践の創造 宮下 聡
  • 教育の言葉中村(新井)清二
  • 『教育』読者の会
  • 第62回 教育科学研究会全国大会
  • 教科研常任委員会だより
  • 教育月報 高津芳則
  • 編集後記

特集 とびら

【特集1】

今日なお、世界では眼を背けてしまいたくなるような紛争や戦争が多発している。そして、この情勢に便乗して軍備拡張や「緊急事態条項」を目論む動きも高まりつつある。経済に目を転じると、大企業の潤いの一方で、物価高など市民の暮らしは厳しい。他国には良い顔を見せながら自国民には我慢を強いる政治が続いている。そして―にもかかわらず―「自己責任」に問題を矮小化しようとする空気はこれでもかと言うほど、私たちの周りに蔓延している。「平和のうちに生きる」という、現代における人間の生存をめぐる基盤が音を立てて崩れている。こうした状況の中で教育はどう未来に寄与できるのか。

学校という場もまた、ありのままでいることが許されず子ども・若者、さらに教師にとっても生きづらい場と化している。サバイバル空間と化した教室で互いを牽制し、「学校モードの自分」を演じ、打算的に生きることを余儀なくされている。自分本来の表現を奪われ、できあいの「主体性」を着飾ることが求められる今日の学校空間を見つめ直し、教育実践によるその変革の可能性を探りたい。

教室、学校、社会の構造、空気に目を向け、「なぜ若者は立ち上がらないのか」ではなく、「なぜ若者が立ち上がれないのか」を考えたい。子ども・若者が教師の手を借りながら気づきを得て、教師予想をも超えて、力を発揮する「主体化」(G・ビースタ)に到るにはどのような道筋がありうるのか、教室や社会を変える学校像、学習はどこにあるのかを探りたい。

【特集2】

編集後記

学校には、「子どもを(より優秀な)社会の一員にさせる」という適応への要請が常にかけられる。そこには、「将来、社会で生きていけるように」という当事者・家族の切実な願いも合わさって、強固な規定力をもっている。その圧力の下で、自分の声を奪われ、手足を縛られている状態にある。

他方で、「自分自身の人生の主人公になる」ということもまた、教育の重要な役割としてある。各自の願い・想いは既存社会に親和的な場合もあれば、それとは異なる方向性に向かうこともある。ただ現状に流されるだけでなく、問いを持ち、考え、行動できるようになっていくこと。そんな子ども・若者を育てていく教育はいかに可能か。そんな実践的探求の一端をお届けしたい。

本特集では、「大人」だけでなく、当事者である若者にも多数執筆してもらった。教育実践の担い手/受け手という対比はあるが、実践とは双方向的なものでもある。そんな実践的対話の息吹を感じてもらいたい。

第2特集では、近年各地で実施が進む給食費無償化を入口に、「食」のあり方やその教育、さらには子どもの食をめぐる住民自治のあり方にも迫っている。「少子化・人口減少対策」として華々しく打ち出されることもあるが、「食」は生の根源であるとともに、人と自然、人と人とをつなぐメディアでもある。基礎条件整備としての無償化はもちろんのこと、地域内循環や自治の深化、食文化の豊かさを育んでいくという方向性もまた、引き続き探究していきたい。

特集1は寺尾昂浩・佐貫浩が、特集2は田沼朗・前田晶子・三橋勝美が担当した。 (南出吉祥)

 

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