大東文化大学の2年生の授業に参加しました。

6月2日(日)に、ハンセン病資料館・多摩全生園イールドワークの前に、ハンセン病問題の学習です。

学生のみなさんは、『あん』と『砂の器』というハンセン病問題を取り上げた2本の映画を視聴しています。この映画視聴を通じて、ハンセン病問題について一定の理解を得ています。

 

ぼくの話は、自分の問題意識として、なぜハンセン病問題を重視しているかというものです。

 

 

パワーポイントとレジュメ、資料を用意して話しました。この授業が始まってまだ数回ということで、学生たちは遠慮がちに後ろの方に固まっています。まあ、最初はそうですね、ぼくが大学で授業していた時も。
 
ぼくが自分の軸にした教育実践は「ことば」と「人権」でしたので、先ずことばあそびをいくつか体験してもらいました。
学生たちの硬い様子を見て、選んだのは、3つの詩。
①はこれ

②はこれ

(     )

     内田麟太郎

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墓地 写真 に対する画像結果
 
③は「あいうえお」あらいたけこ

  あいうえお
        あらいたけこ
  おなかに 手を あて

   「あいうえお」

 

  むねに 手を あて
   「あいうえお」

 

  ほほに 手を あて

   「あいうえお」

 

  みじかくきって 
   「あ、い、う、え、お、」
  

  すこし のばして

   「あー、いー、うー、えー、おー」

  

  では もういちど
  おなかに 手を あて

   「あいうえお」

  ”あいうえお”は

  母音といって
  日本の ことばの 母さんです


この詩は、耳の聴こえに困難を抱えるこどもたちの担任として、埼玉県の坂戸ろう学校(当時)の教師であった新井竹子さんが教室での学びを描いています。

日本語の学習をする小学校の1年生にとって、母音に丁寧に向き合わせることは大切なことです。この「あいうえお」を、聴力にハンディを持つ子どもたちと身体を使いながら学ばせたいという教師の想いがここにはあります。

そして、子どもたちはまるごとの信頼の中で、教師の想いに応じています。

ことばは耳でだけ聴くものではないこと、目でも聴くこと、「表現」とつながっていることを、体感してもらいました。
 
さて、ハンセン病問題です。
 
ことばの学びから入ります。
森春樹の『指』です。
一つの詩を読むことからハンセン病問題にアプローチするという方法で語り始めました。
自分にとってのハンセン病問題です。
ハンセン病問題では2つの事を取り上げました。
 
1.黒髪小学校事件…教育現場で起きた差別事案です。教師の仕事とは何か、それを考えるときに避けては通れません。この黒髪校事件には、ぼくの伯父が深くかかわっていた当事者であったことも、ぼくの軸につながります。
 
2.胎児標本問題…らい予防廃止された後も、人権問題が残っているということを考えるために胎児標本問題のことも考えました。今度のフィールドワークのときにこの場所に行って考えます。
(この写真は都留文科大学の学生たちと全生園を訪問した時の写真)

 

    ハートのバルーン ハートのバルーン ハートのバルーン

 

終って、SU~さんと板橋方面に戻ります。行ったことのない街ということで、大山へ。ここは大きな商店街もあり、にぎやかです。

 
駅そばのアブナイ場所をぶら~り。

 

時間は16時半。では、この店に。
teraoくんが板橋校舎で授業後に来ます。今年度から週1日、大東文化大で授業をしています。ここなら満足してくれるでしょう。
「🐠魚🐈猫」。名前通りに魚がおいしい。

「紀土」の濁り酒が大盛サービス。残った分を瓶ごと。
 

この地で暮らすniさんが、夕食準備後かけつけました。
この日、故郷の佐賀から出て来たイトコのsumiiaki氏も。
5人になりました。
 
帰りがけに、かつてあった「養育院」の銅像を見に行きました。渋沢栄一が開いた養育院。
この像暗い中で撮ったのでぼやけています。なんと5メートルくらいもある大きな銅像でした。
 

今度は明るい時に行かなくちゃね。
渋沢の残した養育院は時代の中で形を変え、現代では高齢者医療のリーディングホスピタル「東京都健康長寿医療センター」となっています。
東京養育院