環境省の大臣以下の役人たちが、水俣病の患者団体の方たちとの「話を聞く」懇談会で、3分間でマイクオフにした映像を何度も見ました。不愉快極まりない。話を聞こうなどとは思っていない。場を設定してしゃんしゃんです。共感、痛みなどは全くありません。

キシダ首相が、自分の政治姿勢で「聞く力」と言ったこと、口先だけの大嘘だったことを象徴的に示す場面でした。

 

 

 

環境省の担当者にはマニュアル台本があったことがわかります。

被害者の声を聴く会で、3分で話を打ち切らせることに、何らの躊躇もなかったことは明らかです。

ということは、後に環境大臣が「この公害問題は、環境省の行政の原点」などといって釈明(それも涙ぐんでまで)したこともまた、全くタテマエだけの大嘘であったこともよく分かりました。

 

「謝罪」しているけれど、本質が何かは理解はしていないこと。運用ミスでしかないという判断ということなのだろう。

 

キシダ氏は首相就任当初から「聞く力」を強調してきました。アベ、スガ政治は、数の力で問答無用の政治を行いました。ウソもつき、公文書の解釈を捻じ曲げるだけでなく、公文書改ざんまで行ってきました。

 

そこで登場した(棚ぼただった!)キシダ氏、「聞く力」を看板にしたので、アベ・スガ政治に辟易していた人々も、いくらかはマシになるんじゃないかと思ったかもしれません。

 

しかし、裏金政治の暴露によって、「聞く力」は、大企業・財界にぺこぺこ、派閥・既得権を持つお仲間政治家(裏金の権化の森喜朗氏に話を聴いたというけれど、電話をしただけでした)、そして外交の売り物にしたまるで朝貢みたいだったG・W中のアメリカ訪問などが明らかになっている最中の今回の問題です。

 

    ブルーハーツラブラブグリーンハーツラブラブ

 

友人のSさんから、連休中に入った能登でのボランテイア活動を伝えるブログ・写真が来ました。

高校生たちと、東日本大震災の時から継続的に活動している東村山の明治学院高校のチームです。真摯な活動に頭が下がります。

 

 

《「テレビでは輪島のことがほとんど取り上げられなくなってしまいました。ぜひ地震から4か月経った今の輪島の現状を見て、写真に撮って、伝えてください。」輪島の被災者の方にそう言われ、ボランティアの合い間に市街地を歩きました。》

 

5月3日、岸田氏がアメリカ、外国視察中の能登の今です。

 

 

頭からシッポまで腐っているとしか思えないことばかりの日本の政治・行政の現場です。

「聞く力」などどこにも感じられません。

 

明治学院高校(東村山)のチームの決意はこうです。これこそ本物です。希望のひとたちです。

 

《倒壊した家屋、横倒しになった7階建てのビル、焼け跡になった朝市、液状化現象で浮いたマンホール…。阪神淡路大震災のときに見た神戸市長田区・中央区の風景や、東日本大震災の時に見た石巻市・気仙沼市の風景を思い出しました。》

 

《忘れないこと、伝えてゆくこと、同じ場所を何度も訪ねて景色の変化を確認することを、これからも続けてゆきたいと思います。》

 

Sさん、情報ありがとうございます。