昨日は13時からの自主研究会のために町田市の和光学園鶴川小学校へ行きました。

「ことばを文字にとじこめない」実際を語るためです。

その紹介を実際に体感してほしいと思い、10人余りのひとたちと学びました。

(世田谷の和光小からも2人の参加。kenshiくんがパチリ。)

 

かつて和光鶴川小には、2回来ています。コロナ前のことだから、もうだいぶたっています。

今回は、より実際の授業展開の再現してみました。ことばのあそびは自分がオモシロいと思わなければ、子どもたちと遊ぼうとは思わないからです。

 

例によって、パソコン操作はバタバタしましたが、kozueさんにサポートしてもらいました。プロジェクターにも映っているでしょ?

 

何故、ことばあそびなのか。「デザート」の方が美味しくたっていいじゃないのかなあ。

「国語」と「 」をつける意味。(「国語」プロパーの方たちの前では語らないことです。)

どうして、そのアイデアが浮かぶのか。膨大なデータはどうやって探すの。

「スキだからです」という簡単な答えです。スキなことなら、続けられます。それが積もり積もって膨大なデータになっています。そのデータは、惜しげもなく提供しています。大盤振る舞いの太っ腹。

 

リクエストがありました。

ねじめ正一さんの『しゅくだい』

こうした詩を紹介するとき、さりげなく、私たちが囚われている学習観についてかたります。訓練・反復・習熟の学習のムナシサ。それを笑うのです。

 

まど・みちおさんの『バナナのじこしょうかい』

まさか、まどさんはこの詩をあんなふうに遊んでいるなんて思わないだろうなあ。

でも、やってみる、なってみると、より「みぶん」というものに囚われている封建社会の残滓(あら、漢語を使ってしまったよ)

あたかも、バナナを手にしているかのように、あるいはバナナになったように、みんなであそびました。

 

谷川俊太郎さんの『くんぽんわん』

板書を視写する中で、ことばのタンテイにつながるものなんです。その発見が学びになっています。

大事にするのは、「聴かせる」ではなく「聴きたくなる語りと展開」。具体と表現がカギ。

 

阪田寛夫さんの『ぼくは き です』

なってみる学びの真骨頂かも。みんなすずめになって飛んでいけ~!

 

おっと、一番最初にやった阪田寛夫さんの『そうだ村の村長さん』

ことばは音だ(意味の前に)ということを、レッスンしました。ウッドブロックは必須アイテムです。(終わったあと、ウッドブロックを買います!の声があり。またまたサンニ教信者が生まれました。)

 

<コメントから>

「何がこんなに楽しいんだろう」……もちろん三二さんの人柄もあると思うけれど、教材(になる作品)に向き合い、子ども達とどうやって楽しめるのか(”料理人”という例えはその通り!と思いました)を三二さんは突き詰めているからなのだろうなと思いながら、参加させてもらっていました。

一学期のはじめのこの時期が、とても前向きになりました。(Iさん)

 

音でことばを楽しむ「バナナ」「そうだ村」など、リズムにのって体を動かして、やっていてとってもワクワクしました!

音で楽しんで、更に詩をかみ砕くことでイメージが膨らんで、思わず笑ってしまう。すてきな授業になりそう!やりたい!(Nさん)

 

久しぶりの三二先生の実践!やっぱり「はやくこどもたちとやってみたい!」がいっぱいでした。イメージを大事にということ、改めて思いました。

三二先生の面白さは、エピソード記憶(学びの記憶)にあるのだと思いました。子どもとのあーじゃないか、こーじゃないかのやり取りの楽しさ、学びの豊かさになっていくんですね。

漢字の成り立ちをおろそかにしていたので、いただいた資料でもう一度学びたいです。(Yさん)

 

三二先生からお話を聴くのは二回目でした。今日もまた新しい詩や実践が聴けて、とっても楽しかったです。ことばは音と意味。それを聴いて今年度担任する一年生では、耳で楽しむ、声に出して楽しむことを重点的にという思いになりました。ぜひ力を貸してください。

「モチモチの木」の数えどしのことや、井上ひさしさんの本など教材についてや、国語そのものの捉え方も、新たな視点が得られました。

教室でもっと遊びたいです。(Tさん)

Tさんからは、1年生実践データのリクエストがパソコンメールに来ました。早速”太っ腹”ぶりを発揮して、1年生の学級通信『らぶれたあ』(1~3学期全データ)、ひらがなあそびを中心にした「わくわく1年生学びの場」データ、ことばに関するぼくの考えを綴ったデータ、さらに「デザート授業」のための「ことばあそび10選」シリーズ60篇を、送りました。

一度にこんなに送られても困るなあと、ボーゼンとしているかも。ふっ、ふっ、ふっ。

 

 

終って、鶴川駅前の「なまはげ」で一杯。秋田のいぶりガッコ、日本酒刈穂、美味。満足。

ありがとうございました。