300冊限定ならば
「やわらか本」(『やわらかな教育をもとめて』)は、自費出版だったので、この出版を勧めてくれたメンバーで、最初に、どれだけの冊数を印刷するかを考えました。
「そんな本に要求はある?」
「いや、あるよ。現場の困難に向き合うことの意味がある」
「意味はあっても、わざわざ購入してくれる人はそんなにいないんじゃない?」
「すぐ役に立つ実践データなら、リクエストがあれば、いくらでも提供してるしねえ…」
「3・2さんが続けてきたこと、まとめて提供すること、それは思いが届くことになる」
「届け方次第だろうねえ…」
などというやり取りはしたものですが。
ぼくは、もう退職した身だし、現場の要求に応えられるかどうかわからない、そう言って、200冊でいいのではないかと言いました。けれど、話し合って、「300冊にしましょう」ということになりました。
300冊は3日で完売、更に増刷300
2月に入ってすぐに300冊が製本されて届きました。この本の編集に関わったメンバーで一番SNSを使っているぼくが、ブログに書き、SNSでも拡散しました。自費出版本なのだから当人が動かねばなりません。
思いもかけないことに、なんと、3日間で注文予約が300冊を超えました。
300冊をオーバーしていたので、増刷しないわけにはいかず、この調子なら300冊増刷でも大丈夫だと判断しました。あれれ、限定本だったはずなのに。
その後も、ありがたいことに注文は続き、その数も1カ月もたたないのいに、更なる300冊を超えそうになりました。600冊到達です。
(その応対、送本、入金確認などの作業は大変だったけど。)
600冊がなくなった、注文は続く
そこで、更に300冊の増刷としました。合計で900冊となります。
現在、その分が届くのを待っています。15日(今週の金曜日)に印刷所から送ってもらいます。新たに注文したかたには、「やわらか本」を送れずに、今週末まで待ってもらっています。
申し訳ない限りです。
サービスとして、実践データを送ろうかなと思い(パソコンアドレスを伝えてくれた人に)ぼちぼちと送信作業中です。スマホからのアドレスでは、データが大きすぎて送れません。
「ことばあそび10選」シリーズ①~⑥をメインに送っています。
送った方からのお礼のメールが来ました。
関西地方のKさんから
《たくさんの資料のご送付、ありがとうございました。
関西では、多賀一郎先生、佐藤隆史先生に、
ことばあそびの学習を学んできました。
教師がことばと子どもを面白がる姿勢をもつと、
子どもたちも開放されていくのだなと改めて感じました。
三二先生の教室、とっても楽しそうです。
昨年度、一昨年度の二年間一年生担任をしましたが、
学年主任として少し肩の力が入っていたなあと反省しきりです。
周りの目を気にして、周りにプレッシャーを与えすぎないことを意識して、
自分自身を縛っていたように思います。
もう少し若い先生に、“おもしろい”横道をいっぱい教えてあげていられたら…
私自身も周りの若い子たちも開放されていたのかもしれません。
「授業で遊ぶ」と言うと、ミニゲームをして子ども同士の関係をつむいだり、
学活の時間を使って子どもと遊びを考えたりとなりがちですが、
しっかりとした教材研究にもとづいた、「ことばあそび」は、
学力的にも、人間関係的にも、心の豊かさにもつながる、上質な遊びとなります。
今回いただいた資料で特に心に響いたのは、
「みのむしせつこ」の詩でした。
どこか活発で“教師にとって都合の”よい子を、
最近無意識に求めていた気がしました。
もう一度一人一人の子どものその子のことを面白がるところから、今週リスタートしたいと思います。》
「やわらか本」だけが支援ではありません。
北海道には行きますよ
3月末に北海道に行きます。教科研3月集会に参加するためです。3/29に札幌に入り、3/30の3月集会前日参加、3/31の午前の夏の教科研大会実行委員会にも出席。
31日(日)の午後、札幌作文の会の方がぼくの北海道来道にあわせて特別な学び場を設定してくれました。
早速そのチラシが来ました。
自分としては、上手くスケジュール管理ができるか不安だけど。
実は、まだ北海道に行く手段(飛行機)についての情報と、宿泊ホテルについてがどこかも、わかっていないんです。源公ス~さんが、取ってくれたはずだけど、いま彼は旅の途中です。
まあ、大丈夫でしょう。そんなものです。
北海道には『やわらかな教育をもとめて』本を担いでいきますよ。たくさん買ってね、広げてね。