昨夜、家に帰ってみたら「八代亜紀さんが亡くなった」という報がネットに上がっていました。ぼくは「えっ」と小さな声を上げました。
八代亜紀さんの年齢も知らないし(まだ若いんじゃないのかなあ…と思っていた)、まさか病気(難病)療養中だということも、その記事で知ったのです。
八代亜紀さんについて、ぼくはイイ感じを持っていました。
歌がうまいこと、ふだんのおしゃべりでも優しい人柄が見えていたからです。
熊本出身の歌手と言えば、他に代表的なのは水前寺清子さんと石川さゆりさん。
その二人のコメントからも、八代さんがどんな方だったのかよくわかります。
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ぼくは、別の記事でちあきなおみさんのことを取り上げていますが、同じように八代さんもまた心に届く歌い手です。演歌歌手という枠を超えています。
![目](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
この中にある八代さんのことば――「」
*「自分で「大スター」って言う人は「小スター」よね(笑)。私はたくさんの大スターから愛をもらってきました。」
*「初めて女子刑務所への慰問に行ったとき、私は歌えませんでした。こちらも涙がこみあげてきて、なかなか歌えない。」
*「アメリカの開放的な雰囲気は素敵。日本のおじさんたちにも、もうちょっと街中で「うぇ~い」って音楽を奏でて欲しいわ。」
*「ここでダメなら違うことを探そうって決断するのも大事です。」
この中で紹介されている八代亜紀さんが作詞・作曲した「八代清流高校」の校歌。
この学校がどんな高校か知りませんが、地図で確かめました。球磨川の清流のほとりにある学校です。なるほどね、清流高校なんだ。
熊本県立八代清流高校 校歌
作詞・作曲 八代亜紀
今の僕等は 明日を知らない
だから学ぼう 清らかな学舎で
完璧なんて遠いけど
価値あるものを探すんだ
友と一緒に 抱きながら
清流 清流
熱き心の 八代清流高校
平易なことばと、それにやさしいメロディーです。
「私は表現者ではなく代弁者です。」
「私の歌は「代弁」なんです。「私と境遇が似ている。よし、頑張ろう」と思ってもらいたいし、「自分が幸せだってことを忘れていた。この幸せを大事にしなきゃ」とも思ってもらいたいんです。」
八代亜紀さんの歌を直接に聴いたのは1度だけあります。2014年11月2日。
江東区の夢の島で行われた「赤旗まつり」の屋外のステージでした。数万の聴衆がいました。遠くからの映像なので少し見にくいですが、八代さんの温かさがよくわかります。
(この時、病気から快復した国本武治さんの浪曲のステージが一番の目的でしたが、八代さんの歌に触れたことも忘れられません)
「雨の慕情」と「舟唄」です。↓
ありがとう、八代亜紀さん。今夜は八代さんの歌をYouTubeで聴きます。
そのときは、ぬるめの燗がいい。