十二月三十一日。大晦日(おおみそか)です。「大つごもり」ともいいます。
「みそか」は陰暦をもとにしたことば
(陰暦は太陰(月)のみちかけをもとにして太陽の運行を合わせて考えた暦。
月は地球を約29.5日で回りますから、30日(大の月)と29日(小の月)の長さの月をつくって調節します。農業中心のかつての日本の風土にはあっていました。)
「晦」の漢字は、音読みで「カイ」、訓読みは「みそか」「つごもり」。
「三十日」ですから「みそか」。
(日付の読み方については過去記事にこんなことを上げています。)
≪日づけの言い方≫
*一日 月の一番初めの日は、月が始まる日です。
それを「つきがたつ」と言いました。
その「つきたち」が「ついたち」に変化しました。
*二日 むかしは「日」のことを「か(日)」といいました。
二(ふた)つめのか(日)で、「ふたつか」が「ふつか」に。
*三日 同じように「みっつか」が「みっか」に。
*四日 「よっつか」→「よっか」
*五日 「いつつか」→「いつか」
*六日 「むっつか」→「むゆか」→「むいか」
*七日 「ななつか」→「ななか」→「なぬか」→「なのか」
*八日 「やっか」と言っていたのですが、言いにくいので、「やうか」となり
「やう」が「よう」と変わった。→「ようか」
*九日 「ここのつか」→「ここのか」
*十日 「とおか」とそのままです。
わけがわかった方が、おもしろいでしょう?
三十(みそ)日(か)というわけです。
「つごもり」とは陰暦の月末の日。
《「つきごも(月隠)り」の音変化。月が隠れて見えない意から》
「おおつごもり」は1年の一番最後です。
「大つごもり」といえば、樋口一葉
樋口一葉の「大つごもり」は21歳の時の作品。(一葉は24歳で結核のために亡くなっています。)この忙しい時に、青空文庫で「大つごもり」を読んでみました。和文の文体に苦戦。(実はこれまで読んだことがなかったんです)
「井原西鶴の文体や発想を意識的に取り入れた最初の作品で、一葉が写実性を深め、はじめてその独特の作風を獲得した作品だと位置づけられている」「女中のお峰を主人公に、貧乏のもとに生まれた人たちが背負っていかなければならない人生を描いており、一葉自身の貧困生活の体験から生まれた作品」というWikipediaの解説などを頼らないと、簡単には読めません。あはは。でも、音声にして読むと、心地よさが生じます。
まあ、現代語訳があるので、そちらを読むほうがいいかもしれません。もともと、大晦日に読んでいたら、家人に怒られそうです。「そんなことより、大掃除でしょ!」
そうだ
正月中に「台東区立一葉記念館」に行ってみようかな。だれか同行する人いますかねえ。
三ノ輪から行くか、南千住から行くか。久しぶりにカフェ・バッハなどもいいな。デイープな居酒屋もあるからね。
またまた、こういう妄想をしていたらダメです。![]()
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今年の最後に谷川さんのことば遊びです。
いちねん
谷川俊太郎
いちがつ いらいら
にがつは にくい
さんがつ さびしい
しがつ しらけて
ごがつ ごりおし
ろくがつ ろくろく
しちがつ しかられ
はちがつ はったり
くがつ くるって
じゅうがつ じがでて
じゅういちがつには じりじりじれて
じゅうにがつ じきにしんねんおめでとう
さてこの1年を振り返りながら…よいお年をお迎えください。![]()