紀藤弁護士がすごい
テレ朝のモーニングショーに、霊感商法問題にずっと取り組んでいた紀藤正樹弁護士が出演して、「(旧)統一教会」についての話をしました。1970年頃からずっとこの集団の反社会性は具体的で、説得力がありました。
そこには、もう一人のコメンテーターとして、あのアベ政治ヨイショの田崎史郎(スシロー)氏も出演していましたが、情けないくらい内容がなくて、おろおろしていました。政権擁護にばかり目が向く人はこの程度なのでしょうが。(7月12日)
さらに13日、14日と紀藤弁護士は、モーニングショーにでて、統一教会側の説明のうそを暴いています。
もちろん、前提として殺人を肯定しないことは当然だとしたうえでの、反社会のカルト集団については知ることは、今回の問題を解明するためには必要だとしたうえでの話です。
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
若い時から知っていた統一教会
統一教会については、ぼくにもかつて経験したある思い出があります。
大学生だった時です。
帰省中の夏休みだったか、友人たちとスナックに入りました。大してお金もないぼくたちでしたから、そのスナックでも落ち着かない気分でジンフィズなんかを飲んでいたかな。
そこに、花束を抱えた若い女性が入ってきました。あれっ、あのこ、知ってるよなあ。
何するのかと、横目で見ていると、酔ったオジサンのところへ行って花売りを始めました。
その女性、ぼくの出身高校の後輩でした。話したことはないけれど、顔は知ってはいました。なぜに花売り?故郷のケーキ屋さんで働いているとか聞いていました。
じろじろ見ることもできませんでしたが、いくつか花は売れたようでした。
後で知ったことです。その人は、統一教会にはまり、仕事も辞め、その活動として様々な資金活動をしていました。花売りも募金のための資金にする一環だったようです。まじめな人だったけれど、そこを付け込まれたのでしょう。
その人がその後どうなったかは知りませんが、今回の「統一教会」問題の再燃に合わせて思い出しました。おそらくその家庭も大変だったと思います。
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
親泣かせの原理運動
若い人たちは知らないかもしれませんが、統一教会はカルトとして、1960年代後半頃から、70年代、80年代と様々な問題を起こしました。
ぼくいたW大学にも、原理研(*統一教会の教祖、文鮮明が提唱する統一教会の教理“統一原理”を研究する学生団体)のメンバーがやたらに議論を吹っかけていたことを見ています。
さらに街頭で、様々な団体名を騙って募金活動もしていました。カンボジア難民支援、福祉活動など内容は多岐にわたっていましたが、それらの募金は統一教会にわたっていました。
原理研=勝共連合=統一教会は危ない集団、組織だということは経験のなかで知っていました。その中で、洗脳(巧妙に勉強会に誘い信者にする)、霊感商法(怪しげな物品を霊感を口実に買わせる、お布施をさせる)、合同結婚式(文鮮明が決めた見ず知らずの相手と韓国で合同の結婚式を行う、某タレントがこれに参加した)、出家騒ぎ(親元を離れて集団生活)、違法献金・募金などの裁判になる問題が噴出していました。
原理研に取り込まれた学生が出家して、親元と連絡を取らなくなり、困った親たちがカルト問題に取り組む弁護士などの人のところに駆け込んでいました。とにかく、手段を択ばぬ資金集めとメンバー拡大のために洗脳しました。
この人たちは、政治的には勝共連合という右翼団体としての活動も行いました。
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
何故に日本で統一教会が広がったのか、岸信介の役割
韓国由来の統一教会は、文鮮明氏を教祖にし、民主化以前の軍事独裁下の韓国では、この統一教会は、怪しげな教義に誘い込み、洗脳して布教していました。反共を売りにしていました。
日本で拡大するとき協力したのは、児玉誉士夫、笹川良一などの戦前からの様々な右翼的な人物でした。反共=勝共としてアジアで一定の役割を果たさせようとしたからです。政治的な思惑が背景にありました。
安倍氏の祖父である岸信介氏とのつながりはこの点にあります。(1968年1月、韓国で国際勝共連合を創設。日本でも同年4月、安倍氏の祖父・岸信介元総理大臣の後ろ盾によって、国際勝共連合が創設された)
統一教会=勝共連合の雑誌、安倍氏が登場しています。
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/145.png)
弁護士会の公開抗議文
当然、親泣かせ集団として、家族に対しても分断、混乱を持ち込み、詐欺的手法の集金に対して、訴訟もあちこちで起きました。
「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は紀藤弁護士も参加しています。
この「(旧)統一教会」の活動にお墨付きを与える政治家たちへの問題提起を行ってきています。
今回、銃撃事件のきっかけとなった安倍氏の統一教会系の団体へのビデオメッセージに対して、以下のような公開抗議文を送っていました。
安倍氏がこうしたことへ聞く耳を持っていなかったことは、問題を考える際に重視したいことです。
以下、2021年9月17日の「安倍晋三先生へ」と題する文章です。
以下に資料として2つの記事を貼っておきます。容疑者の行動の背景にあった「統一教会」問題。
元信者の人や紀藤さんは、これに厳しく反論しています。
1億円を超える金を献金させられ(洗脳状態です)、家族崩壊した人はたくさんいます。
裁判で違法であると断定されても、この団体を利用する政治家がいて、団体も政治家とつながることで活動に利用しています。政治の側が、統一教会のメンバーを選挙の際に活用していたことは周知の事実です。統一教会側が、政治家とのかかわりを布教に活用していたことも。
背景を見ると、深い闇があることもわかってきます。政治と宗教の一体化、ここに大きな問題があります。
<追加>
こういう記事がありました。
安倍氏の秘書官だった井上氏が統一教会の集会に参加して発言。賛助会員だそうです。