NHKが次のような報道をしました。

≪新人教員 10年で少なくとも20人が自殺≫

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161223/k10010817981000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_001

 

そこでは、このデータにあるように、平成19年(2007年)に317人だった「20代の教員の精神疾患」者数が、平成27年(2015年)には564人にまで増えています。

更に、「NHKで、昨年度までの10年間に死亡した新人教員、合わせて46人の死因について、取材した結果、少なくとも20人が自殺だったことがわか」ったとしています。

この実態について「新人教員の自殺の実態について、文部科学省は把握しておらず」と言いますから、有効な対策、対応はされていないことも明らかです。

 

これらは詳しくは、editor月刊誌『KOKKO』編集者・井上伸さんのブログを参照してください。

ココ⇒http://editor.fem.jp/blog/?p=3064

 

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都留やその他の大学生たちと、教職について話していると、教職現場のブラックな実態を知れば知るほど、不安になり、「先生になりたい」という希望がしぼんでいくと言います。

現場のことをよく知る私たちは、学生たちのことを支援したいと思っているのに、結果的にその希望をしぼませて行くのでは、何をかいわんや、です。

 

では、実態には目をつむって、触れない方がいいのでしょうか。

そんなことはありません。何も知らないで教育の現場に出たときに、むしろ結果は悲惨なことになりかねません。

 

行政や管理職の対応が不十分(いや,困難をいっそう生み出している)な時に、困ったときにどうすればいいのかを知っていることは、決定的なこと(精神的に追い詰められて発病する、さらには自殺することなど)を回避することにつながります。

学生たちや若い教員に、教育現場での困難の大半は個人責任ではないこと、セーフティネットとしての対応があること等を、もっと積極的に知らせることこそ必要だと思います。

 

「学びをつくる会」は、現場の豊かな学びをつくるためにも、現場や、若者の支援を続けてきました。ここで出会った若者たちは、困難な中にも希望を見つけて、実践してきています。

こうした活動の継続が困難だった時期もありましたが、悩む現場教師や迷う教職を目指す学生に寄り添いながら、1か月後の1月28日(土)には、第25回目の集会を持ちます。100人を超える参加者の予定です。

 

本日夕方から、池袋にて世話人会(拡大して希望者はどうぞ)と引き続いての望年会を行います。希望に見える年にしたいと思っています。

 

(№1855の記事)