「9時半までに来てください」

前夜、新たな資料を作って電話連絡したら、事務局の人に言われました。


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午前8時過ぎの武蔵野線の電車に乗りました。南越谷駅で東武スカイツリー線の新越谷駅に乗り換えです。

「ン?スカイツリー線?なんだ、それ!東武伊勢崎線でいいじゃないか。この方がわかりやすい。大体、由緒ある『業平橋駅』を『スカイツリー駅』なんて、何考えてんだろうねェ。歴史・文化というものの冒涜だね、これは、ブツブツ・・・」

こんなことを考えながらも、慌てて電車に乗り込みます。


動き出した電車。次の駅に着きます。「あれっ?蒲生!これは草加市ではないか!」

間違いました。反対方向電車に乗っていたのです。余計な考え事がまずかった。

慌てて降りました。

今度は電車がなかなか来ません。気が急きます。

やっと着いたせんげん台駅。タクシー乗り場に走ります。これがまた間違い。全くタクシーが来ないのです。ここで15分以上待ちました。9時半はとっくに過ぎてしまいました。


タクシー乗り場に、M県から来て、一時東京生活をしているリョウイチくんが友人と来ました。この間の「学びのWA」で知り合い、今日の講演に誘っていました。

3人で会場の埼玉県立大学に着き、バタバタと挨拶をしてやっとひとごこちつけます。若者二人に、900人の参加者に1枚のプリント資料を配ってもらいました。ありがとうね。


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講演の方はどうだったかって?

用意してくれた『らぶれたあ』(かもがわ書店)の本、50冊が講演後完売したことからみても、共感して受けとめてもらえたように思います。まあ、自分でいうのもなんなんですが。

ぼくのブログも読んでるリョウイチくん「模造紙の文字、後ろでもしっかり見えましたよ」と言ってくれました。


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さんにゴリラのらぶれたあ
午後からの分科会「学童保育通信つくり」も50人を超える参加者。


司会の人たちと相談し、5,6人でのグループでの話し合いをもとに交流から始めました。それぞれの共通した悩み、個々の事情の違いがたくさん語られました。

ぼくは、話し合いのグル―プにも入り、いくつかの課題をつかみます。


あらかじめ作っておいたレジュメとも関連させながらこのあと話しました。

形式的な「個人名を出さない」という流れが学童保育の現場でも強まっています。

通信の意味は、保護者と指導員・先生とのあいだに、子どもへの”愛”を共有するためにあると考えるぼくには、子どもたちの名前の出てこない通信は命のないただの紙切れだと思います。

役所からの通知文書ならば、何も悩みません。工夫もいりません。


子どもたちの生き生きした姿の伝わる、指導員の思いのこもった通信こそ書きたい。それは、実は普段の子どもたちへの関わりを問い直すものになります。

そのためにこの分科会では、実物を持ち寄り交換するようにすればいいなあと思いました。


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終わって、若者二人と交流。美味しいお酒とおしゃべり。来年春から教師になる人と教師2年目の人。

希望に満ちた二人がまぶしいオジサンです。