僕はある程度の経済的豊かさを得て、
不自由ない生活を送っている。
もっと効果的に仕事ができればいいなぁ
とはいつも考えているけど、
もっと私生活で贅沢したいなぁとは
思ってない。
だから目先の売上を追うようなことも
してない。
自分がもっと力をつけて強い会社にすること、
社員とお客様を豊かにすること、
ばかり考えている。
僕は自分の成長のためなら
とことんストイックになれるけど、
そこに執着しすぎて、
社員を育てることはそれほど得意じゃない。
先日、お客様であるＡ社長が
こんな事を話していた。
『今年入社してくれた社員Bさんが
とても優秀なんです。
こんなに優秀な人が、
うちにいていいのか？
って言うぐらい優秀です、
社内の仕組みをどんどん
構築してくれてます。
Bさんのおかげで、
僕が現場に出なくても
仕事が回る仕組みができそうです。
人の能力の差ってありますよね』
会社が大きくなるきっかけが、
社長が現場に出なくても
仕事が回る仕組みができるとき。
ここから急速に会社は発展していく。
Ａ社長が言うように、
僕も人の能力の差はあると思っている。
この会社もBさんが入社してくれた事で
一気に会社の仕組みが変わってきた。
組織は2:6:2の法則に分かれると言うけど、
僕は上の2割は社員教育なんて
しなくても勝手に成長する人材だと
思っている。
僕もそうだし、弊社の役員も、
Ａ社長もBさんも特に社員教育されて
成長してきた人材ではない。
責任感と地頭の良さで成長してきた。
もちろんベースとなる教育はどこかで受けて
きたんだろうけど、それはみんな同じで、
他の人とは違う特別な教育を
受けてきたわけじゃない。
あとの6割と2割の人材は
おそらく自らの力で
突き抜けてくるタイプではない。
教育をしても他の人と
それほど変わらないパフォーマンス
にとどまる可能性が高い。
その人材を教育で成長させようとしても
正直なところなかなか難しいと思う。
成長は自ら望まなければ
外の人が一生懸命教育しても
成長しないからね。
もちろんみんな成長したいとは
思っているだろうけど、
上の2割と他の8割の人は
その思いのレベル、考え方のレベルが違う。
思い、考え方なので、
なかなか人と比較できないから
実感しづらいけど、かなり差はあるはず。
じゃあ、他の8割の人に対して
会社はどうすればいいのか？
8割の人が安定して働ける
仕組みを作るしかない。
教育というより仕組み！
上の2割は教育で育てるものじゃなく
自ら勝手に成長する。
他の8割は教育で育てるのではなく、
仕組みの中で安定した成果を生み出す
ようにする。
教育はあくまでも会社の理念や
社会人としての考え方を伝えるものであって、
上位2割の人材を生み出すものではない。
僕の考えは賛否両論あるとは思うし、
ドライに感じる人もいるかもしれないけど、
Ａ社長の話を聞いて僕はそれが現実だと思った。
僕の会社は少数精鋭なので、
会社を発展させる仕組みを
あまり考えてこなかった。
でもここ3ヶ月で400件以上の顧問依頼の
お問い合わせをいただいているので、
対応できる仕組みを考えていかないと
いけないステージになっている。
教育より仕組みづくり。
もちろんどちらも大切だけど、
8割の人材に安定して働いてもらうには
教育より仕組み作りの方が重要だと思ったので
ブログに書きました。
SMGグループ CEO 菅原由一
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