税務調査官は何を見ている？
今日も税務調査の立ち会いだった。
特に問題もなく、
明日の最終日に臨むことになる。
税務調査を受けたことがある人は
分かると思うけど、税務調査官って
めっちゃヒアリングしてくるし、
資料もたくさんコピーを取っていくよね。
その質問、そのコピーをした資料って
税金の計算に関係あるの？
特に問題ない取引なのに
なんでそこまでメモを取って
コピーをしていくの？
って思うことあるよね。
実はこれ、税務調査官は
間違いを見つけようとか、
問題がありそうとか、
そもそも思ってない。
じゃあなぜそのようなことを
しているのかというと…
上司に『ちゃんと仕事をしてきました』
と報告をするための資料作り。
税務調査官はある程度調べたら、
この会社は問題なさそうだな、と
判断するタイミングがある。
そうなると調べることがほとんど
なくなるんだけど、だからといって
大して調べずに帰るわけにもいかない。
ちゃんと聞くべきことを聞いて、
調べることを調べた上で
問題ありません
と上司に報告しなければならない。
税務調査官って、
調査先の会社を見ているのではなく、
上司を見て仕事をしている人が結構いる。
若手調査官はほとんどそうだけどね。
税務署の上司は怖いから。
まぁそんな感じだから、
資料作りに協力してあげると、
調査も早く終わる傾向にある。
だからといって、なんでもハイハイ
見せていたら思わぬ落とし穴が
あるかもしれないので、
見せる必要のないものは見せない。
その区別が大切。
税務調査はそうやって駆け引きをしながら
進めていくものである。
ぜひ覚えておいて欲しい。
SMGグループ CEO 菅原由一
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