意外とみんな気づいていない？
最近、SNSでこのような広告が
よく表示される。
意外とみんな気づいていない⁉︎
って書いてあるけど、
私からしたら、この広告のカラクリに
意外とみんな気づいていない⁉︎
って聞きたい。
税理士なら気づくと思うけど、
この広告は騙していると言ってもいい。
嘘はついてないけど、
誤解をさせる表現になっている。
例えば1,000万円のところを見てほしい。
これって多くの人が、
年収が1,000万円の人って思うよね。
でも年収と所得は違う。
サラリーマンの人は給与が年収1,195万円で
給与所得は1,000万円となる。
理由は年収850万円以上の人は
給与所得控除が195万円あるから。
じゃあ広告にあるように
所得1,000万円の人とは
給与の年収が1,195万円の人なのかというと
そうじゃない。
税率がかけられる所得とは
給与所得からさらに各種所得控除を
控除した後の金額になる。
各種所得控除にはどのようなものが
あるかというと、
基礎控除、配偶者控除、配偶者特別控除、
扶養控除、社会保険料控除、
小規模企業共済等掛金控除、
生命保険料控除、地震保険料控除、
寄附金控除、医療費控除、雑損控除など
めっちゃあるよね。
これらを全部引いた後の金額が
税金がかけられる所得となる。
つまり、広告にある所得1,000万円とは
年収が1,000万円じゃなく、
ぜ〜んぶ引いた後の金額。
引く金額は人によって違うので
一概にはいえないけど、
所得1,000万円の人って
給与で言うと年収1,500万円〜2,000万円
の人がほとんど。
少なく見積もって
年収1,500万円と言っていい。
じゃあ広告にある所得1,000万円の
税金は276万円なので、
年収1,500万円の人の税金が276万円
だとしたら…
276万円÷1,500万円＝18.4％
たいした負担率じゃないよね。
数字のカラクリってすごい。
みんな騙されないように笑。
SMGグループ CEO 菅原由一
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