あなたの会社は異常ではないか？
只今、税務調査の立ち会い中なんだけど、
税務調査に選ばれる会社って
どの様に決まるか知ってる？
まぁ色々あるんだけど、
今回の会社はそれが明確だった。
まず、税務調査官には1年間に
調査に入らなければならない件数が
ある程度決められている。
ノルマみたいなもの。
これが大体1人あたり年間30社。
調査官がその30社を選ぶ前に、
実は国税のシステムが100社ぐらい
抽出してくれる。
システムが選んだ100社の中から
調査官が30社に絞り込む流れとなる。
これがざっくりな流れ。
じゃあ、システムはどの様な100社を
選ぶのかと言うと、脱税率が高い業種や
しばらく調査に入っていない会社、
決算書の数値が異常な会社など、
いろんな要素からシステムが判断して
100社を抽出することになる。
今回の調査先に選ばれた会社は
完全に決算書の数値が異常と判断され
抽出された会社と言える。
何が異常だったのかと言うと、
前々期まで採用していた会計処理の方法を
前期から変更したため、
今まで使っていなかった決算書の
科目が出てきたりして、
決算書のバランスが大きく変わったのである。
これを国税のシステムが異常値と捉え
それで調査官が調べてみようって
なったのである。
今回の異常値は調査でちゃんと説明すれば
なんの問題もないから心配することじゃ
ないんだけど、他に異常値って
どの様なものがあるかと言うと…
原価率が他の同業者より高い。
売り上げの伸び率と
人件費の伸び率が比例していない。
交際費が急に増えている。
などが挙げられる。
もしあなたの会社の決算書が
今までの決算書と大きく違っている
部分があるならば、税務調査に選ばれる
可能性は高まるかもしれない。
だから常に前期と比べてどうなのか？
はチェックしておいた方がいい。
ちなみに、今回の税務調査の会社は
今年からサポートに入っている会社で
前期の決算までは前の税理士が
処理をしていた会社。
前の税理士が処理をした決算について
私が税務調査の立ち会いをする。
最近はこんなケースがかなり多い。
それでも私は全力でお客様を守ります。
SMGグループ CEO 菅原由一
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