前回、メンサさんの話したいことについて選択肢をいろいろ考えていました。

物騒で馬鹿馬鹿しい想像もしていましたが。

さて正解は、④普通に交際の申し込み でした。

 

正解した方の中から抽選で1名様に、相手の何気なく発した情報から素性を洗い出すことのできる、無駄な探偵スキルを伝授するという要らぬ特典は用意していません

私ほど悲観的でなければ大半の方は正解していると思うので。

 

では当日の流れを振り返ります。

まず気合の入ったレストランでご馳走になり、その後帰り道の途中にある夜景とイルミネーションのきれいな場所に連れて行ってもらいました。

 

イルミネーションの装飾が施されたポイントが数か所あり、それぞれのポイントを通過するたびに

「交際申し込まれると思うとか自意識過剰」

と私の脳裏をよぎりました。

 

そしてとうとう最終のポイントで、定期的に切り替わるイルミネーションを眺めているときに、

「あきこさん。好きです。初めて会ったときから好きでした。

 結婚を前提に僕とお付き合いしていただけますか」

と言われました。

 

このときの私の感想はこうでした。

(初めて会ったときってあの時から?正気か?)

 

さて、なぜ私はこう思ってしまったのか。

実は恥ずかしすぎて書いていなかったのですが、初面談を終えて帰宅後に自分の顔を鏡で見てびっくりしました。

 

あんなに気を付けていたのに、なんとパンダ目になっていたのです。

開口一番「うわ、ひっど!!」と一人で叫ぶくらいのパンダでした。

どの時点でパンダになってしまったかわかりませんが、崩れ具合から確実にメンサさんも私のパンダ化を目撃しているに違いありませんでした。

 

それに加えて皆様思い出してください。

私は現在、ワイヤー矯正中です。

いくらホワイトブラケットにしているとはいえ、多少のお見苦しさがあることに加え、パンダ目も上乗せされたという。

 

自分で言うのも何だが、なんてひどい顔をしてるんだ、あきこ。

その状態を見ても「好き」と言ってくれるメンサさんは、やはり凡人には理解できない天才ですね。

それと同時に、私がワイヤー矯正中のパンダに変貌しても気にも留めないメンサさんのことを、「結婚するならこんな人がいいかもしれない」とぼんやり考えていました。

 

こうして、私の婚活史上最も好感度の高い男性からの申し出を有難く受け、メンサさんとの交際が始まりました。

 

マッチングアプリ、婚活パーティー、結婚相談所とありとあらゆる媒体を使い回り、自分の中でのタイムリミットも近づいてくる中、正直諦めかけていました。

どうせまたダメだろうなと、あんまり期待していなかったので、思いもよらないときにご縁があるという先輩方の言葉をしみじみ嚙み締めました。

 

しかしこの婚活日記はまだ終わりません。

結婚を前提に交際する方ができただけで、メンサさんは婚約者でも配偶者でもないのです。

 

この記録の結びが気になる方は、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。