三木句会ゆかりの仲間たちの会:神宮前小梅さんのエッセイ | sanmokukukai2020のブログ

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   三木句会ゆかりの仲間たちの会:神宮前小梅さんのエッセイ

 

 

   71歳、いつになったら喋れるのか「台湾華語」

 

    思い起こせばかれこれ4年近く、週に1回のペースで台湾華語「タイワンカゴ」を習っ

   ている。台湾華語って何?と思われる方もいらっしゃるかもしれないので説明すると、

   要するに「中国語の台湾弁」というような感じだろうか。 最初は2~3人で1クラスの

   学校に通っていたけれど、例の流行病以降はFaceTimeで1対1の授業、そして先生(親子

   ほど年の離れた女性)が2年前に台北に帰国されてからは、Skypeを使って教えて頂いて

   いる。今、教科書として使っているのは英語の日常会話の本なのだけれど、英文の会話

       を日本語ではなく台湾華語に置き換えるというやり方で、これがけっこう面白い。予習

   しておかないと授業時間がもったいないので、ノートに英文とそれを訳した漢字を書い

   ておくのだが、その漢字が少々厄介。

    ご存じの方もいらっしゃるかもしれないが、中国語で使う漢字には繁体字と簡体字が

   あって、香港と台湾は繁体字なので面倒なのだ。簡体字も元の漢字が何だか分からない

   ほど簡略化されていたりして、それはそれで面倒。最初は、老眼というハンデを抱え

   ながらも、あえて繁体字の道を行く私って、やるじゃんね、という謎な気概?もあった

   のだけれど、今はテキトー。自分としては繁体字と簡体字と日本漢字を紐付けておき

   たいので、時々これで良いのか、と反省はする。 

    さらに、中国語には日本語にない発音がいろいろあって、四声(シセイ)という音の

   高低みたいな違いとか、有気音と無気音があり、それが違うと全然異なる意味になっ

   てしまうのだ。例えば「牡蠣」と「柿」の違い、と言ったら良いだろうか。

    そもそも中国語は発音ができたら半分できたも同じ、という説もある(ような気がする)

   ので、発音練習はしっかりやった方が良いようだ。でも、私は「努力」ということがで

   きない。そういうわけで、4年近く習っていても趣味の域を出ない。もっとガツガツ

   お勉強しないと寿命が尽きてしまうではないか、と思うのだけれど、上品(?)な性格

   が災いしてしまうのか、至ってのんびりとやっている。だいたい授業でもただテキスト

   だけやっているわけではなくて、方々に脱線するので、1時間の授業がだんだん延びて、

   最近では1時間半くらいになってしまっている。雑談の中で「ムカつく」とか「ハニー

   トラップ」の台湾華語を教えて頂くので気分転換になる。ボケ防止と思い、これからも

   続けてゆきたいと思っている。                                            神宮前小梅

 

 

 

 

 

              

                                                                               photo: k. jingumae

                                         直掛念窗戶空隙守寒夜   吳 昭新

                                                                       (気にかかる窓の隙間や夜寒かな)