編集後記
来年1月には、恒例の「お正月の一句」をお願いします。季語集にある新年の季語の中には
現実感の薄いものもありますが、年に一度の機会として積極的に使ってみてください。期
限は1月投句と同日です。
2023年1月から3月までの兼題を下記のようにしたいと思いますので、お願いいたします。
1月:精
2月:発
3月:完
「特選の句」の写真に添えた句 筒鳥ポポポポ馬の足跡森出づる の作者・村越化石
は2014年に亡くなりましたが、ハンセン病の俳人として活躍され「魂の俳人」と呼ばれま
した。15歳で発病、群馬県草津市の施設で療養を続け、失明の後も精力的に作句を続け、
蛇笏賞、山本健吉文学賞、角川俳句賞などを受賞しています。<闘うて鷹のゑぐりし深雪
なり><寒燈を消すとき母につながれし><森に降る木の実を森の聞きゐたり>など多く
の心に沁みる句を残しました。
有馬英子さんが亡くなられて11月で早や1年。今月から、英子さんの第1句集『深海魚』
からの掲載を10句から20句に増やしました。『深海魚』をお持ちでない方もいらっしゃる
と思いますので、1句でも多くの英子俳句に触れていただければと思います。
今月の「有馬英子の俳句」では日本画家・奥村土牛に関する梶川芳友氏の文章を掲載し
ています。この夏再訪した「奥村土牛記念美術館」の取材記事を<ここに>掲載しています
ので、あわせてご覧いただければ幸いです。
残念なお知らせですが、三木句会は2023年3月をもって閉会することになりました。短
かったような長かったような3年あまりの期間、コロナ禍という異常事態のために通信句会
が続きました。これからも誰もが安心して対面句会に参加できる状態がやってくる保証は
今のところありません。初学の方々は特に、まるで霧の中で作句するという状態が続いて
いたことと思います。会員の中からは、この辺で新しい試みに挑戦したいとの声を伺って
います。発展的な終焉となれば喜ばしいと思います。光樹先生はとても残念とおっしゃっ
ていらっしゃいますが、新しいことの始まりと捉えたいと思います。あと3回、心緩むこ
となく通信句会を続けたいと思いますので、みなさまもご協力ください。
(遊子・報)
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