2020年1月三木句会報
ニンジンの色を大事に朝メニュー 光樹
冬うらら記憶の鍵はすぐ無くす 英子
寒晴や歌舞練場の鼓の音 小梅
観覧車ゆっくり近づく冬の月 凜
枯木立数式のない枝の張り 水流
姉見舞ういつもの笑顔福寿草 楓子
侘助の花抱えてる鳥一羽 ゆきえ
餅を焼く思わぬところより膨れ きょう子
亡き父のくせ字の賀状読み返す 朗子
絞り着て娘盛りの椿かな 瞬泡
取れそうな釦つけから小正月 梓
寒暮燃ゆハシビロコウのまじろぎ 酔子
十二月神も仏も目を瞑る 三徳
深深と凍星ふるえをり群青 水玉
訪ふ人を待つ駅に踏む薄氷 秀隆
冬日浴び満艦飾の竿笑う 花子
みかんの皮浮かべ朝湯でうたた寝す 美都子
初春や祈る窯にて左馬 梢
父がくれしわが名しみじみ年賀状 汐
打ち初めの火花散るかな刀鍛冶 哲夫
恵まれて友に囲まれ年酒酌む 穂高
梟のため息森を深くする 遊子
今年から藤沢に会場を移し、22人からの88句、14名の出席で開かれま
した。集句などのお世話係、会計、ブログ担当などの新メンバーが紹介され、
5名の方の新俳号が披露されました。<続きを読む>