産官学連携シンポジウム「IoT第4次産業革命〜進化する九州のものづくり」 | 板金屋見聞録 ~ 田名部 徹朗 オフィシャルブログ

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日本製造業の明日を信じてがんばっている皆さんへ、九州の小さな工場で日々おこる出来事を通してエールを送るブログ。

先月末、

産官学連携シンポジウム
IoT・第4次産業革命〜進化する九州のものづくり〜、に
パネリストとして登壇させていただきました。

 

IoT・第4次産業革命(ぽい)取組は、

当社にとっては事業方針の中で行なうべき

「PDCA」「カイゼン」の一環と認識しています。

 

特に立ち遅れている中小製造業の代表として

やりとりさせていただいたいくつかをダイジェスト的にご報告いたします。

 

1、IoT・第4次産業革命に対しての所見

 

全国的にも中小企業の取組は遅れているというか、

何に手を付ければいいのかが良くわかっていない企業が

多く普及が進んでいないのが現状。

 

そういった中、九州地区ではトヨタ九州、

日産自動車九州等の自動車メーカー、

安川電機というロボットメーカーのような大手企業が

IoTや第四次産業革命に既に取り組んでいたり、

 

また、東京、大阪、神奈川には及ばないが

愛知県並のソフトウエア会社の集積が

ある福岡県をかかえている。

 

このように、間近に先進事例やソフトウエア開発のインフラをもっている

九州地区のポテンシャルは国内でも高いので、

中小がどこから手を付け易いのか、手を付けやすく(投資コストが安い)するのかの

啓蒙活動や行政支援があると普及が大きく前進するのではないかなどを

述べさせていただきました。

 

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2、また、ものづくり企業で取組む場合、まず何から始めるか。

社内説得、投資判断のために必要なことは?のご質問に対しては、

 

会社内の活動のデータ化とそれを吸上げる仕組みつくりが

一番大切であること。

 

高価なシステム導入でなくても、日報入力、入出荷の管理など

作業改善にもつながる指標を収集することができれば、

それ自体が単純に生産性改善への意識付けにつながりますし、

具体的な改善策の立案にもつなげることができると思っていること。

 また、その活動からコスト削減効果も想定でき高いシステム導入に

踏み切るかの投資判断ができるのではないでしょうか?等々と

お答えいたしました。

 

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3、行政に対する要望としては、

 

社内でIoT化、というかその前段階のIT化を進める人材が

中小企業ではなかなかいません。

故に何から手を付けていくかの判断もできないのが現状であること。

 

コンサルタント派遣等は行政サイドで行なっていただいていますが、

それと並行してIT人材や

機器の導入支援(費用補助、税額控除、教育補助、産学連携~インターンシップでのIoT化実践等)を実施していただきたい旨をお話いたしました。