7柱 17年間入院したきりだったおばあちゃん | 流れるギヤの終の式 / sanmaibunko.com

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都内宮内庁御用達の大手葬儀社勤務からはじめ、数多くの政財界や有名人の葬儀を見て来た筆者の忘備録と新しい形の現代葬儀論ブログです。
この世に生きた証を遺したい人たちのために、その人たちの「ことば」を集め遺してつなげるための文庫を運営しています。

今日送った94歳のおばあちゃんは、認知症になった後に大腸がんから胃瘻*をされたそうで、

それから13年間、胃瘻をする前も4年間入院をしていたそうなので合計17年間ご入院をされていてそうです。

17年です。会話もできずに17年の時を病院だけですごしたなんて想像できません。通夜に来ていた施設の栄養士のかたらしいですが、そのおばあちゃんの胃瘻の栄養剤を10年担当して作ってきたそうです。10年ひとりの人のために、頭がさがります。

ただこの記事は胃瘻を知らない方に警鐘として書きました。胃瘻をして10年生きた方など多く聞いてきましたが、私は回復のない胃瘻は注意しなければならないと思います。

胃瘻」とは、お腹に小さな穴をあけての中にチューブ(以下:胃瘻カテーテル) を通して栄養剤を注入する方法です。

 

話ができなくなったら終わりです。

***************生きた証を言葉で遺す 三昧文庫 ******