昨日コウイカ釣り場での出来事。

私が自転車で朝5:00に到着した時だった。
既にアラビア人が1人釣りをしていた。
彼は私を見るなりいきなり聞いてきた。
「スクイド?(イカ?)」
私は岸壁に着いたばかりなので釣り道具も出してないのに、何故私がコウイカ狙いだと彼は知って居るのか?
私は彼が聞いてきて直ぐに「Why  you know?何故知ってるの?」と聞いたが、彼からその答えは無かった。
彼はアラビア人なのに彼の釣り具には珍しくイカ釣り用のエギがついていた。

彼は私が同じイカ狙いと知って、私の側へやって来た。
私は彼に満潮や波が高いとイカは難しいことやイカの釣れるポイントや時間等を教えてやった。
彼は私に家は近いのか?仕事は何か?最後はいつもの様にフィリピン人か?と沢山聞いてきた。
私は日本人でエンジニアリングの国営企業の請負業者だと正直に答えた。

彼は私の答えを聞いて、今度は彼の自己紹介が始まった。
なんと彼はアラビア半島西側から長期出張でやってきてるらしく、私が15年前からお世話になっている国営企業のペトロラー〇グの社員であった。
それが解ってからというもの、釣りに集中出来ず二人で話しに盛り上がった。

私「私は去年7月にラー〇グからこちらに転勤になったんだよ。それまで約10年そこに居たよ。」

アラビア人「私も装置立ち上げから居たよ。」

私「な~んだ一緒じゃん!」

アラビア人「ホラ!〇〇部署の日本人〇〇さん知ってる?」
私「知ってるよ。彼は〇〇年にリタイアしたな。」

アラビア人「じゃ~アラビア人の〇〇さんは?」

私「えっ?その人って良く知ってるけど〇〇会社の?」

アラビア人「そうそう〇〇会社の〇〇さん」

私「それってウチの会社の社員だけど?」

アラビア人 「えっ? 貴方名前は?」

私「私?アハマドだけど?」

アラビア人「な~んだ!アハマドさんじゃん!」

そう言われたので、再度彼の顔をよく見ると身に覚えのある顔だった。でも名前は思い出せなかった。
アラビア人「〇〇部署のアブドラだよ。〇〇装置のオーバーホールの時に来たよね。」

その言葉を聞いて、私はその当時の光景を鮮明に思い出した。
彼とは6年前に仕事をした客先担当者だった。

二人で気付いた後
「ロング、ロング、ロングタイムノーシー(長く長くご無沙汰だね。)」

漸くお互いに気づいた後、私と彼は冷静になりイカ釣りに集中した。