イードホリデー4日目の日記。
釣りのお陰で単身赴任者の私も有意義に過ごすことが出来ている。
釣りが無かったら、今頃鬱病にかかるか、引きこもりで体調崩してるに違いない。
この4日間、毎日コウイカ釣りに出かけている。半分中毒にかかった様に釣りに行きたくなる。
釣りって本当に奥が深い。
ある時は、まるで私の精神を試されているんじゃないかと錯覚する程だ。
今日は今朝6時からコウイカ釣りを開始した。
一投目からコウイカが1匹釣れた。
これって幸先がいいとは思え無くなった。
私のジンクスで、一投目に釣れたら次は続かないケースばかりだからだ。
案の定、その後全くアタリも無く6時から11時迄の5時間もネバったが午前中はコウイカ1匹で納竿した。
そして午後3時からまた開始した。
午後からは根掛かりが多く海藻ばかり釣り上げた。
そして、また大きな海藻にエギを引っ掛けてしまった様だった。
一瞬引っ張ってもビクともしなかった。
お気に入りの釣果のあったエギを失う緊張が過ぎったがエギの紛失と糸切れを覚悟して強く引いた。すると水中で海藻が抜けた様な感触があった。糸がリールで巻ける様になり重たい海藻の束がエギに付いている感覚があった。
私はまた海藻が釣れたと思いリールを巻き続けた。
すると、その海藻だと思った物が横に泳いだ感触を竿を伝って感じた。
まさか?
海面に浮き出てきたのは海藻では無く50cm程のオバケコウイカだった。
それを見た私の血液が沸騰したのを感じた。
それと同時に、そのオバケコウイカに対し私の糸と竿がもたないことを悟り、私の足元迄引き寄せ、竿が折れるのを覚悟して一気に地上へ引き上げ様とした。
ところが、引き上げ様とした瞬間にオバケコウイカは私のエギを手放してしまいエギが外れてしまった。
オバケコウイカは、何事も無かった様にゆっくりと私の足元の海面から沈んでいった。
私の周りに沢山の人は居たものの、誰1人その光景に気付いてはいなかった。
私はオバケコウイカを取り逃した後、悔しさでどうにかなりそうだった。
あんなデカイコウイカは初めて見た。あのオバケコウイカを仕留める為竿を新調しようとも思った。
悔しさでイライラしながらまた釣りを再開した。
すると、すぐに小さなアタリがあった。
釣り上げたのはコウイカでは無く、種類は判らないが綺麗で可愛いイカが釣れた。