ラマダン・カリーム!!(Ramadan Kareem) 

 

そうなんです。

もうラマダンの季節に突入しました。

断食開始です。

 

先週は3日間だけ国内出張していました。

ダンマン・ジュベル工業地帯。

ここには国営のお客さんが沢山います。

 

ダンマン行きのフライトは快適でした。

サウディアの国内線で、本来ならばビジネス使っても良かったのですが、空いていたので

エコノミークラスを選択して安く会社に貢献しようとしました。

 

・・・・これが大失敗だと後になって気付ました。

 

※ここから先は大変不快な文章が含まれます。

私の日本人としての意に反する行為も含まれますので、気持ちに余裕の無い無い方、中東の実情を理解出来ない方は閲覧を中止してください。

 

国内出張業務完了後、ダンマンからジェッダに戻るサウディア国内線が、この私が経験もしたことも無い程の地獄でした。

 

巡礼者の大群衆です。

 

この時期コロナ感染問題も緩和され世界中からマッカへ押し寄せてきます。

過去に見たことない程の巡礼者達です。

 いやいや、巡礼者が悪いと言っている訳ではありません。いやいやホント! ホント!

 

唯・・・・

 

巡礼者の大半は初めて都会に出てきた様な?

生まれて初めて飛行機に乗った様な?

エレベーター・動く歩道にも初めて乗ったよ! みたいな者ばかり。

 

それだけなら可愛げがあっていいんです。

 

それだけじゃないんです。

私のブログで何度か言っていますが、臭いんです。

巡礼者の男達は生まれたままの姿で巡礼するルールがあるらしく、下着も付けずに唯タオルケットを巻いている格好になります。

そのタオル男達皆の体臭が、とんでもなく悪臭がします。

想像を絶する臭さです。

お食事中でしたら申し訳ないのですが、その体臭ときたら、甘酸っぱい臭いとウ○コの臭いが混ざった体臭と言えば、理解してもらえるだろうか?

 

私も中東生活トータルすると9年と半年。

もうそれには慣れて彼等の近くでは鼻で息をしないように心がけていました。

 

巡礼者の問題は別にもあるんです。

とにかく、嘘付きが多いんです。

私が言う嘘つきとは、身体が不自由な者になりすまして、レンタル車椅子に乗って優先搭乗する輩をいままで何度も見て来ました。

日本ではどうなんでしょう? 車椅子にて搭乗する客は障害者手帳等の証明を見せているのでしょうか?

この世界ではその様なシステムは無い様です。

 私はレンタル車椅子を借りて介護サービスを受けながら優先搭乗する者達の最初から最後までモニタリングしていました。

車椅子を借りる際は弱々しく虚ろな顔して身体を震わせているのですが、優先搭乗が完了し自分の席に着いた瞬間に急に元気になり、スタスタと自分の足でトイレには行くワ、到着後の荷物受け渡し場所ではデッカイ荷物を元気に担いでいるし、明らかになりすまし障害者が大変多いんです。

 

ここまでの経験は何度かありました。

これからが、私の今回の初めての経験です。

 

1つは、私は搭乗前に機内で喉が渇くだろうと水ペットボトルを購入して私の座席前のポケットに入れていたんです。

そしたら、ビックリしました。

隣に座っていた巡礼者が、勝手に私の封を開けていない水ペットボトルをヒョイ!と取り出し封を開けて飲もうとしたんです。

一瞬の出来事で、口を付けられたら終わりと慌てて蓋とペットボトルを取り上げました。

思わず「Don't touch!!」と大きな声で叫びましたが、その巡礼者は英語も通じない東南アジア系でした。彼は「なんで?」みたいな雰囲気の意味不明な言葉で反論して来ましたが、私は完全無視しました。

 その数分後、また同じ様な不快な出来事がありました。

私がペットボトルの水を飲んでいると、今度は私の席の後ろから手が出てきて肩を叩かれました。

後ろを振り向くと、今度はインド系巡礼者が私の飲みかけの水ペットボトルを指差しながら言いました。

「Give me water. その水ください。」

彼は私の飲みかけの水を要求してきました。

 もうこんな経験初めてです。彼等は他人の飲みかけの水でも飲むんです。・・・というかそういう文化・道徳が当たり前なのか、何が正解なのか? 私も少しパニックになって来ました。

もちろんハッキリと「No No Noと回答すると案の上、彼の回答は「Why? 何故?」でした。

 

水の要求事件も機内で水を配られてから収まりました。

 

その後も巡礼者達との地獄は続きます。

機内の約95%が巡礼者でした。

 

機内はコロナ対策が緩和され、殆どの者たちがマスクを着用していませんでした。

飛行機が離陸後乾燥し始めた機内では咳き込みの大合唱でした。

いたるところで激しい咳き込みが聞こえました。

私が座った座席は3列シート右端で残り2座席が二人の臭い巡礼者。

離陸後、その二人はどうやら友人らしく大声で喋っていました。

私の隣の者は、会話の途中咳き込む度に、なんと私の方を向いて激しく痰をからませながら咳き込んできました。

何度もです。

一時は、私の顔に彼の咳の風圧を感じる程でした。

流石の私も頭にきましたが、ヤツらに何言っても通じないので諦めて寝ました。

しかし彼の激しい咳き込みとその座席シートの振動で跳び起されてしまいました。

 私も2週間前にコロナに感染したばかりだったので、免疫も付き再感染は無いだろうと安心はしていました。

 

ところが・・・

 

機内で30分程仮眠した後、2週間前に経験したあの嫌~な悪寒がガクガク・ズキズキと激しく私を襲い、仕舞いには喉のイガイガで隣の席の巡礼者と同じ咳が出る様になりました。

 

こりゃ~絶対コイツに移された。

 

そこから先は、御恥ずかしながら、日本人としてのプライドやモラル等は消え失せました。その様な物は彼らには通用しませんから。

丁度そのころ隣に座っているヤツは、汚い面してスヤスヤと寝ていました。

私の悪寒と痰が絡む咳は絶頂を向かえ、わざとシートを揺らしながら、彼の顔面めがけて彼が起きるまで咳を続けて仕返ししてやりました。

 

ダンマンからジェッダまで約2時間のフライトでしたが、隣の巡礼者の御蔭で体調を崩しました。

 

ジェッダに着陸後、やっとこの巡礼者地獄の飛行機から降りれると安心し、荷物も持ってシート脇に立って飛行機から降りるのを待っている時でした。

 シート脇には人一列しか立てないスペースしかありません。

私が立って待ってると、私の横の狭い隙間からコロ付きバックだけが私の前にゆっくりニョキッと割り混んで来たんです。

後ろを一瞬確認すると、私の隣に座っていたあの巡礼者が何考えているのやら私の前に手だけ伸ばして彼のコロバックを割り込ませてきました。その光景を側で見ていたCAも飽きれた顔をして、私の顔見て気不味そうに笑ってました。

 この状態だとコロバックが邪魔で私は前に進むことが出来ません。

 

私は体調が悪く機嫌も悪いまま、一瞬で次の行動をイメージしました。

私の前方の乗客が除所に飛行機から降り始め、私の前方に乗客が居なくなった後、イメージした通りの行動をしました。

 私は、私の目の前の邪魔なコロバックを思いっきり蹴飛ばしてやりました。

すると彼の手から離れたコロバックはコロも付いていたせいか、CAの目の前を通り過ぎて一直線に3m程吹っ飛んでいきました。

そして、CAには「Sorry~」と言いながら通路の真ん中に転がっていたコロバックを踏み付けて飛行機から無事に降りることが出来ました。いゃ~最後だけはスッキリしました。

 

たった2時間の国内線で地獄でした。

 

自宅に戻り早速体温を測ると、前回と略同様38.5度でした。

もうこの状況だとコロナ検査しなくても陽性間違い無しです。

まさか、同月で2度もコロナに感染するとは思ってもいませんでした。

職場の仲間に報告し、今は仕事も大したことないし、ラマダン時期でもある為、他社員への感染防止の為にも今回は完全隔離して

今週一杯療養と在宅勤務としました。

 

しかし今回 2度目の感染です。

よく耳にしていたのは一度感染したら免疫が出来るので、もう感染しないからワクチンパスポートも不要になるなんて話はありましたけど、信頼性はありませんね。

実際最近ネットで調べたら、一度感染したらやはり体力に付加かがかかり、逆に再感染する人が多いらしいです。

しかも数多く感染するとより多く身体へのダメージも大きく重症化する可能性も高くなるという情報もありチョット心配です。

 

現に、1回目と2回目の症状に少し違いがある様に思います。

1回目には無く2回目にある症状は、あくまで私の場合のみですが、今回は首周りのリンパ線が腫れて痛かったのと、消化不良でお通じが水の様な状況でした。おかげでここ数日は1日/1食 お粥しか食べてません。

 

熱は体調崩して2日目には下がりましたが、今も少しの咳き込みと消化不良が続いています。

でも感染当時からするとだいぶ楽になりました。

明日位には治る予感がします。というか治ってほしい。

 

ここ最近、全然行ってなかった海に行きたいです。

私の場合、海さえ行ってれば病気知らずの身体でしたから。