10月5日は達磨忌(だるまき)です
達磨さんの御命日になります。達磨さんは本当にいらした方なのです。しかしおそらく複数人が存在したと推測されます。
というのも、南インドの香至国の第三王子として生まれた達磨さんは、お亡くなりなったのは洛陽(現在の河南省)で、お亡くなりになった年齢は150歳超。とても一人の人物とは思えません。
少なくとも二人、おそらく数人はいたと思われますが、どちらの達磨さんも本当に実在したことに間違いはありません。日本ではダルマさん、と気軽に呼ばれて親しまれておりますが、禅宗においては禅を創られた禅祖として非常に偉い方なのです。
禅宗の直系としては、達磨さんから数えて六代目、六祖慧能さんが最後となります。そして慧能さんは作務禅の祖とされています。
達磨大師(初祖)から始まった禅宗は、師から唯一の弟子へとその証である「衣鉢(衣と鉢)」を手渡す一子相承(いっしそうしょう)の形で受け継がれてきました。
お布施といえば、日本においては、お坊さんを生活させるための金品と捉えられていますが、本来、出家者に金品は必要ありません。
表意文字を見てわかるように、継がれていたのは、布、衣服、達磨さんが来ていた衣も継承していったわけです。
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禅祖:達磨(だるま)
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二祖:慧可(えか)
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三祖:僧璨(そうさん)
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四祖:道信(どうしん)
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五祖:弘忍(ぐにん)
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六祖:慧能(えのう)
五祖弘忍の弟子の中で、神秀(じんしゅう)を祖とする「北宗禅(漸悟・じわじわ悟る)」と、慧能を祖とする「南宗禅(頓悟・ひらめきで一気に悟る)」の南北分裂がまず発生しました。
最終的に慧能の「南宗禅」が主流(正統)となり、慧能が六祖となりましたが、「弟子同士の争いや権力闘争の元になる」という理由から、慧能は自らの死後に衣鉢を誰にも譲らず、一対一の直系継承はここで終了しました。
というのも、慧能は悟りを認められた当時、正式にはお坊さんでさえありませんでした。何をしていたかというと、食事の下働きです。一生懸命、稲のヌカを取り除く脱穀作業を足踏み機でしている最中に、お前が後継だと。
お経を読むのが偉いのではない。
座禅をするのが偉いのではない。
衣を着て剃髪するのが偉いのではない。
どんな人間でも、自分で料理を作るか、誰かに料理を作ってもらわなければ、生きてはいけません。
誰かのために一生懸命料理の下働きをする。
それも非常に尊い行為だとして光景に認められたのです。
が、そんなことを理解できる人間は、当時さえほとんどいなかった。
したがって慧能は衣鉢を受け継ぐと同時に促されて逃亡をはかります。
慧能の継承に納得がいかないお坊さんたちに殺されることを防ぐためです。
実際にその後、500名以上のお坊さんが慧能を殺すために追いかけたというのですから、、、、お坊さんもろくなもんじゃないですねぇ。
さて、達磨忌です。多くの禅寺では五穀豊穣の祈願をされておられます。
三光院では達磨さんから始まった禅宗思想を、形式に頼らない形で完成させた慧能さんのこの逸話(脱穀中に六祖指名)にちなみ、行事に脱穀作業を行います。
米という字は、お米作りには八十八の工程がある(要は無数に存在する重労働)ことに因んで作られたとされています。
その全てを体験することは出来ませんが、最後の脱穀の工程を、自分たちで作った手作りの脱穀機で行います。自分の手元にお米が届くまで、どれほど多くの人々の労力と時間が費やされてきたのかに思いを馳せる時間を取るのです。
もちろん、精進料理総本山の三光院です。御縁の食材で料理も作ります。達磨忌の御縁の食材は穀物。中でもここ数年は古代米を使っております。
今年は5日が月曜日なので、6日のお昼に料理をご予約されている方々には、古代米も混ぜ込んだおばんを召し上がっていただきます。
達磨忌当日である本日は、古代米を使った、達磨さんに関連深いお料理を、三光院レシピの中から作って奉納し、同時に参加者で分けて食します。
どんな料理になるか、、、知りたい方は、本日、13時前にお越しください。
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