放生会――小さな実に、いのちへの願いを託して

本日、三光院では放生会をお勤めいたします。

 

放生会は、いのちあるものを慈しみ、すべてのいのちの安穏を願う仏教の行事です。

 

三光院では、生きものを実際に放つのではなく、「水の実」を境内に撒きます。

水の実とは、小さな実のようなものになりますが、

百味の御食の供養で本日まで焼香のように使うもので、中身は刻んだ胡瓜と茄子とお米です。

 

日常においても、配膳されたご飯から数粒も食事前に選り分けて、

虫や鳥に分け与える仏教的風習がありますが、現代社会では中々に現実的ではなかったりします。

そこで年に一度はそのような意識を持つことで、日常の心がけにも転化させていく機会とします


水の実を境内に撒くという静かな所作に、いのちへの願いを託します。

 

私たちは日々、たくさんの命に支えられて暮らしています。
食卓にのぼるものもあれば、目には見えないところで私たちの暮らしを支えている命もあります。

 

けれども、いただいている命のすべてに、いつも心を向けていることは容易ではありません。

だからこそ、年に一度の放生会に、足を止めます。

 

水の実を一つ、また一つと境内に撒きながら、
この境内に生きるもの、野に生きるもの、そしてあらゆる命が、健やかに生きられますように。そんな願いも込めます。

チビやドバはきゅうりもナスも食べませんので、虫や鳥が食べてくれます。ひょっとしたら穴熊あたりも食べるかな?

 

放生とは、命を解き放つことだけではないと捉えます。

自分の心にある、命を思いやる心を解き放つこと。

そして、日々いただいている命への感謝を、身近な小さな命へと向けていくこと。

 

精進料理も、放生会も、根にあるものは同じです。

命をいただいて生きる私たちが、命に感謝し、命を慈しむこと。

本日の放生会が、そんなことを静かに思う一日となりますように。

 

お盆のお膳は昨日と同様、小膳も本膳も参加者自らがご自身の家のご先祖様のためにお膳料理を作ります。

本膳ではおぞろ(素麺)に加えて、蓮の飯(はすのい)も。本当今月は蓮つくしです。

 

十五時からの放生会に関しては、予約不要で参加可能です。

10分も要しないことですが、よろしければお越しください。

 

そして明日は菊栄忌!

 

 

昨年の放生会はペンキ職人さんが神様みたいになってました!

 

 

お盆の御膳説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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