サンコー薬局羅漢店の岡本です。
人に相談しづらい、生理のいろいろなお悩みも、テーマごとに解説していきます。
まず初回は、『におい』のお話。
最近も、においに関する考え方や表現について、ニュースで話題になっていましたね。
においの問題ってとってもデリケート。
とても気になるけれどなかなか人に聞けないし、答えるのも難しい・・・
そんな風に感じる分野ではないでしょうか。
特に女性は、出血が続く生理中、そのにおいを気にする女性はかなり多いと思います。
今回は、そんなご不安にお答えするべく、においの正体、対策まで、お話してみます。
① 経血は何でできていますか?
一回の生理で排出される経血は約15~140gで、平均約50gといわれています。
その構成要素は、不要になった子宮内膜、血液、膣や子宮の分泌物、受精卵が着床した場合の栄養分として準備されていた粘液、さらに血液の凝固を防ぐ酵素など、様々なものが一緒になって経血の中に含まれています。
結局のところ、血液自体の割合は10分の1程度で、ほとんどは子宮内膜が占めています。
② 『生理のにおい』って本当にありますか?
身体の外に出たばかりの経血には、実はにおいはほぼありません。
生理中、周りの人に嫌なにおいがするのでは?と気にされる方は多いと思いますが、
経血のにおいは、雑菌が繁殖して生まれます。
まずは空気に触れることで雑菌がつき、時間の経過とともに増殖するとにおいを感じやすくなるため、においの印象があるのだと思います。
ですので、におい対策はシンプル!
『こまめに生理用品を交換すること』です。
頻繁に交換しているのに、いつもと違うにおいがするような場合は
病気が隠れていることもありますので、早めに婦人科で相談しましょう。
③ ナプキンはどれくらいで交換すればいい?
ナプキンの性能がアップして吸収力が高まったことに安心して
以前よりも交換する回数が減った人も多いのではないでしょうか?
しかし、ナプキンにまつわるにおいや肌トラブルは、経血量が多い日よりも
むしろ少ない日に多く発生していることを御存じですか?
つまり、においは経血の量ではなく、生理用品の交換頻度と深くかかわっているということなんです。
生理用品は雑菌の温床となるので、経血の量にかかわらず、2時間程度で交換するのが理想です。
これだけでぐっとトラブルが減らせますので、是非試してみて下さい!
④ トイレのにおい対策でできることはどんなことがありますか?
先ほどお話したとおり、経血のにおいは空気に触れることで発生します。
ですので、使用済みの生理用品はなるべく空気に触れる面積が少なくなるようコンパクトにまとめて、次に使う生理用品のパッケージにくるみ、包装用テープでしっかりとめましょう。タンポンはトイレットペーパーでくるんでさらにパッケージでくるんで捨てるとにおい予防になりますし、エチケットとしても合格ですね。
もしそれでも気になるにおいのお悩みがありましたら、一人で抱え込まずに
専門家に是非、相談してほしいと思います。