こんにちは!サンコー薬局羅漢店の岡本です。

 

今回は自律神経失調症の治療についてのお話です。

季節の変わり目は自律神経の乱れから体調を崩す方が大変多くおられます。

前回までのお話にありましたように、まずは生活習慣を見直していくことが基本ですが

諸症状を緩和するために様々なお薬が使用されることもありますので

治療薬について参考までにまとめてみたいと思います。

 

 

 

①     自律神経調整薬

自律神経のバランスを整えて正常に近づけることで諸症状を緩和します。

 

②     抗不安薬

抗不安薬には、興奮を抑え、不安や緊張を緩和する働きがあります。

脳の興奮を抑えリラックスさせる神経伝達物質の働きを助けるお薬や、

不安や落ち込みに関係する脳内神経伝達物質のバランスを調整して症状を緩和するお薬などが使われます。

 

③     抗うつ薬

主にうつ病に使われますが、自律神経失調症の鬱状態や不安症にも使われます。

 

④     睡眠薬

入眠しやすくしたり、眠りを持続させる効果があります。薬効が短期間のものから長期間のものまで、症状によって使い分けされます。

 

⑤     ホルモン剤

女性は月経、妊娠、出産、閉経などでエストロゲンやプロゲステロンなどの分泌量の急激な増減が起こります。それによって自律神経失調症が現れやすくなるため、これらのホルモンの補充療法がおこなわれることがあります。

 

⑥     漢方薬

以前に少しお話しましたが、実は漢方薬は自律神経を整えるのがとても得意です。

西洋薬に比べてリスクも低い場合が多く、きちんと選択すれば非常に有効ですし

それぞれの体質や体調にあわせたオーダーメイドの治療が受けられるのも大きな利点です。

知識と経験から、うまく『効かせる』のが漢方薬の醍醐味でもありますので

誰かに聞いたものを自己判断で使用するのではなく、是非専門家にご相談してみて下さい。