水道水に含まれる天然フッ化物の濃度が日本人小児の虫歯に及ぼす影響を検討した結果が第81回日本公衆衛生学会で報告され、フッ化物濃度が0.1ppm上昇するごとに虫歯治療の割合が3.3%低下することが示されました。
 

 虫歯予防の代表的なアプローチとしては水道水フロリデーション〔WF、水道水中のフッ化物濃度を約0.7〜1.0ppm(緑茶と同程度)に調整〕があり、虫歯予防効果が示されています。
 

 仮に現状の0.09ppmから水道法上の上限である0.8ppmに変更した場合の虫歯の低下幅は約21%となり、J Dent Res誌で発表された先行の研究結果と合致する効果となります。