ビタミンD不足のために骨がもろくなることはよく知られていますが、そればかりでなく、早期死亡のリスクも高まることが報告され、「Annals of Internal Medicine」誌に掲載されました。
 

 ビタミンDレベルと死亡リスクとの関連は用量反応的に認められ、極端な欠乏では全死亡や心血管死リスクは6倍、がん死は3倍、呼吸器関連疾患死は12倍高くなる可能性が示されました。また、ビタミンDレベルが25nmol/Lの人と50nmol/Lの人を比べると、前者の全死亡リスクが25%高い結果となりました。
 

 ビタミンDは、食べ物から栄養素として吸収される以外にも、日光を浴びた時に皮膚で合成されることから“太陽のビタミン”と呼ばれています。日光を十分に浴びていない人は、脂ののった魚、キノコ、牛乳などのビタミンDが豊富な食品を食べるべきで、また必要に応じたサプリメントの摂取も必要となります。