プルーンジュースは慢性便秘に効果があり、腹部違和感などの悪影響もみられなかったことが報告され、The American Journal of Gastroenterology誌に掲載されました。
 

 プルーンジュースは乾燥プラムの濃縮ジュースで、1日54 gを8週間摂取。その結果、硬い塊状の便の割合がベースラインより有意に減少。正常便の割合は有意に増加。便秘、硬便、残便感、鼓腸は有意に改善しました。また、プルーン摂取による下痢や鼓腸などの有害事象は認められませんでした。
 

 本研究で使用したプルーンジュースには、ソルビトール、食物繊維、ポリフェノールが豊富に含まれていましたが(1日量54g中、ソルビトール8.1g、食物繊維2.6g、ポリフェノール907.2mg)、これらはいずれも便秘を改善することが報告されており、今回得られた便秘軽減効果は、恐らくこれらの成分によるものと推測されました。自然食品による慢性便秘治療が、医薬品を補うものとして推奨できることが裏付けられました。