2021年、米食品医薬品局(FDA)は老視の治療薬としてピロカルピン1.25%を承認しました。しかし、臨床試験の段階で白内障や網膜異常がある患者は除外されていました。また、同薬の副作用として、頭痛やふらつき、網膜剝離などが報告されています。
 

 現在、ピロカルピン、アセクリジン(いずれもムスカリン性コリン受容体作動薬)、オキシメタゾリン(α1アドレナリン受容体作動薬の3種類の臨床試験が進行中。
 

 高齢化の進展に伴い老視(老眼)患者は激増しており、米国では2035年に約1億8,000万人(米国人口の約2分の1)が老視になると予想されています。