ケトン体産出レベルまで糖質の摂取を制限するケトン食療法が近年注目されています。
 

 ケトン食療法を3カ月間受けた片頭痛患者を調査したところ、1カ月当たりの片頭痛日数や急性期治療薬の使用日数が有意に減少したことが、J Clin Med誌に報告されました。6割以上の患者で頭痛日数が半減しました。
 

 過剰な体重および体脂肪量は片頭痛に関与しているとの指摘もあり、複数の研究からケトン食が片頭痛に対し有効であることが示されていますが、今回の研究ではケトン食療法に反応した患者と反応しなかった患者のいずれも同程度の体重減少が見られ、ケトン食療法による片頭痛発作の抑制には、体重や体脂肪量の減少以外の機序が関与している可能性が示されました。