カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究グループは、皮質脳波計というシート状の電極をてんかんという病気の患者の脳に手術で埋め込みました。次に、脳波計を埋め込まれた患者に50個ほどの短い文を音読してもらい、その間の脳波を記録しました。
 

 人工知能は、脳活動だけからその人が実際に声を出して話している内容を予測できるようになりました。そしてこの研究では、「文章を音読せずに頭の中で思い浮かべるだけで、その文章を予測できる」ようになりました。最終的に、「頭の中で考えていることを文章に翻訳する精度」が最大で97%に到達しました。
 

 将来、文字をキーボードで打ち込む必要すらなくなり、念じるだけでGoogle検索やTwitterの投稿ができるようになるかもしれません。