このたび、エンテロウイルス71(EV71)に対するワクチンEV71vacを、生後2~71カ月の小児に接種する第3相臨床試験が行われ、予防効果が高く、安全で忍容性が高い結果となり、Lancet誌に掲載されました。
 

 EV71は、ピコルナウイルス科エンテロウイルス属の1本鎖RNAウイルス。感染すると主に、手のひら、足の裏、口の中に症状が現れ(手足口病)、多くは自然治癒しますが、一部の小児では中枢神経系の合併症や心肺合併症などを発症し、死亡する可能性もあります。
 

 過去25年間、アジア太平洋地域では、EV71のアウトブレイクが周期的に発生しており、そのたびに主に乳幼児が数百人から数千人死亡しています。