メトホルミンは、線虫や実験用マウスの寿命を延ばすことが報告されています。また、動物の健康的な老化を促進することも示唆されています。
 

 ヒトでは、糖尿病患者がメトホルミンを服用すると、非糖尿病患者と比較しても生存率が向上することが観察研究で示唆されており、メトホルミンが老化を遅らせる役割を果たしていることが裏付けられています。
 

 現在、メトホルミンが一般の人に有効な抗老化薬として使用できるかどうかの臨床研究が行われています。なお、メトホルミンは、FDA(米国食品医薬品局)により、抗老化作用を持つ薬剤として承認されています。