近年、乾癬治療では、生物学的製剤による治療選択肢が広がっています。
 

 アダリムマブ(遺伝子組換え)(ヒュミラ他)、インフリキシマブ(遺伝子組換え)(レミケード他)などの抗TNFα製剤、抗インターロイキン(IL)-12/23p40製剤のウステキヌマブ(遺伝子組換え)(ステラーラ)、抗IL-23p19製剤のグセルクマブ(遺伝子組換え)(トレムフィア)、抗IL-17A製剤のセクキヌマブ(遺伝子組換え)(コセンティクス)、抗IL-17受容体A製剤のブロダルマブ(遺伝子組換え)(ルミセフ)、ヒト化抗ヒトIL-17A/IL-17Fモノクローナル抗体のビメキズマブ(遺伝子組換え)(ビンゼレックス)などが病態に応じて使い分けれています。
 

 乾癬は、青年期から中年期に好発する厚い銀白色の鱗屑を伴った紅斑を臨床的な特徴とする難治性の慢性再発性炎症疾患であり、世界の人口の約3%(約1億2500万人)、日本では人口の約0.3%(約43万人)が罹患しているといわれています。