重症の円形脱毛症患者にヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬のバリシチニブ(商品名オルミエント)を投与する第3相臨床試験を行い、1日1回4mgのバリシチニブを服用した患者群では毛髪が再生し、脱毛範囲が縮小した患者の割合がプラセボ群に比べて約3割多かったと報告、結果はNEJM誌に掲載されました。
 

 円形脱毛症は自己免疫疾患の一種で、非瘢痕性の脱毛を特徴とし、頭髪だけでなく、眉やまつげなど、あらゆる部位の毛髪が脱落します。軽症で、症状の持続期間が短い患者の場合には、自然に回復する可能性がありますが、広範囲の脱毛が長期にわたる患者には治療が必要となります。