原発性腋窩多汗症治療薬のグリコピロニウムトシル酸塩水和物(商品名ラピフォートワイプ2.5%)の製造販売が承認されました。用法用量は「1日1回、1包に封入されている不織布1枚を用いて薬液を両腋窩に塗布」となっています。なお、「閉塞隅角緑内障」および「前立腺肥大による排尿障害」の患者では禁忌となっています。
 

 原発性腋窩多汗症では、腋窩に大量の発汗を生じ、患者の日常生活に支障をきたします。また、精神的苦痛を受けることも多く、対人関係に支障を来す、労働生産性が低下するといったことも示唆されています。
 

 従来、腋窩多汗症の治療には、薬物療法、レーザー治療、手術療法などがあり、薬物療法は、塩化アルミニウム溶液の外用療法、ソフピロニウム臭化物(エクロック外用薬(ゲル製剤))、A型ボツリヌス毒素(ボトックス)の局注療法などが用いられています。