青魚などに多く含まれる、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3脂肪酸を食事以外から1年以上にわたって摂取すると、不整脈の一種である心房細動のリスクが用量依存的に上昇することが、Circulation誌に報告されました。
 

 メタ解析の結果、オメガ3脂肪酸を投与した群の心房細動リスクは1.25倍になっていました。1日1g超の高用量群では、1.49倍、1日1g以下の低用量群では1.12倍、1g増えるごとに1.11倍になることが示されました。リスクは食事以外から1日1gを超えて摂取している人において大きいことがわかりました。
 

 オメガ3脂肪酸を積極的に摂取すると、動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)のリスクが下がる可能性があることが知られており、DHAやEPAを含むサプリメントも数多く販売されています。また、中性脂肪の値が高く、治療が必要と医師が判断した場合には、脂質異常症治療薬としてオメガ3脂肪酸を含む「ロトリガ」や「エパデール」といった薬が処方されることがあります。