ロボットが人間の補助なしで初めて難易度の高い腹腔鏡手術をブタに実施し、人間が同じ手術を行うよりもはるかに優れた結果となったことが、「Science Robotics」誌に掲載されました。人体に対する手術の完全自動化に向けた大きな一歩となる可能性があります。
 

 STAR(Smart Tissue Autonomous Robot)は、軟部組織の縫合に特化した視覚誘導型ロボットシステム。今回の研究では、STARが腸管吻合と呼ばれる処置を4頭のブタに実施しました。反復する高度な動きと正確さが求められる腸管吻合は、消化器外科の中で最も難易度の高い手術であり、施術する外科医には優れた技術(高い精度と一貫性)が求められます。