呼吸にかかわる筋肉を鍛えるトレーニングを毎日続けることで、降圧薬の効果と同程度の血圧コントロールを期待できる可能性が報告され、「Journal of the American Heart Association」に掲載されました。
 

 この研究では、吸気筋のトレーニング(inspiratory muscle strength training;IMST)を6週間にわたって行った参加者で、収縮期血圧(SBP)が平均9mmHg低下しました。IMSTは、息を吸うときに抵抗を生む専用のデバイスを使用し、横隔膜などの呼吸にかかわる筋肉を鍛えるトレーニング法。本研究での1日当たりのトレーニング時間は、わずか5分(息を吸う回数にして30回)でありました。
 

 また、ほとんどの研究参加者で、トレーニング終了後6週間経過しても血圧の低下が維持されておりました。