開発中のアルツハイマー病に対するワクチン「AADvac1」の第2相臨床試験から、同ワクチンにより脳から異常なタウタンパク質(以下、タウ)が安全に除去される可能性が示され、「Nature Aging」誌に掲載されました。

 

 アルツハイマー病では、過剰にリン酸化したタウが凝集して神経細胞の死を招き、脳の機能を低下させると考えられています。

 

 アルツハイマー病と診断された109人を対象に2種類の尺度で認知機能を評価したところ、ワクチン接種群ではプラセボ接種群と比べて、臨床的悪化速度が27%、機能的悪化速度が30%遅くなることが示されました。