鎮痛薬の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と、プロトンポンプ阻害薬(PPI)という胃薬を併用すると、腎機能が急激に低下する「急性腎障害(AKI)」のリスクが大きく上昇することを示唆するデータが報告され、「BMJ Open」誌に掲載されました。
 

 PPIとNSAIDを併用した場合のAKI発症率は、NSAIDを使用していない場合に比べてオッズ比3.12(同1.84~5.37)と、発症率が3倍以上に上昇することが分かりました。
 

 NSAIDとPPIはどちらも広く使われており、例えば、NSAIDでは胃が荒れやすいため、それを抑える目的でPPIが処方されることも少なくありません。