新しい抗肥満薬により、既存の薬剤のほぼ2倍の減量効果が得られることが明らかにされ、「The New England Journal of Medicine」誌に掲載されました。
 

 この薬剤は、体内で生成されるホルモンであるヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)を人工的に合成したセマグルチド(商品名オゼンピック)と呼ばれるもので、食欲や空腹感を低下させ、満腹感をもたらす作用があり、2型糖尿病治療薬として既に低用量のものが販売されています。
 

 試験終了時に体重の15%以上、または20%以上の減量に成功した対象者の割合は、セマグルチド群ではそれぞれ50.5%(612人)、32.0%(388人)に達したのに対し、プラセボ群ではわずか4.9%(28人)、1.7%(10人)でありました。