男性型脱毛症(AGA)治療に用いられる5α−還元酵素Ⅱ型阻害薬;フィナステリドをめぐっては、投与中止後も性欲減退、勃起機能不全(ED)といった副作用が続くポストフィナステリド症候群(PFS)の存在が指摘されており、精神面への悪影響も懸念されています。
今回、フィナステリドの使用と自殺念慮および心理的悪影響との関連を検討した結果がJAMA Dermatol誌に報告され、45歳以下のAGA患者で関連性が顕著であったことが報告されました。
一方、高齢の患者、フィナステリドと異なる作用機序を持つが似た適応症を有するミノキシジルとタムスロシン塩酸塩、似た作用機序を持つが異なる安全性プロファイルを有するデュタステリドでは、そのようなシグナルは検出されませんでした。