米国のAkili社が開発した小児注意欠如・多動症(ADHD)治療用アプリ「EndeavorRx」が、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得しました。タブレット端末やスマートフォンを用いて操作するゲームアプリ。ゲームベースの治療用アプリとしては世界初の薬事承認であり、日本では塩野義製薬が第2相臨床試験を実施しています。
 

 ADHDは、注意力・集中力の欠如や多動・衝動性を主な症状とする発達障害の一種。EndeavorRxは、ADHDの症状の中でも注意機能の改善を目的としており、注意機能をはじめとする認知機能において重要な役割を果たす脳の前頭前野を活性化します。医師が診断に基づき処方するという形で、アプリのプレイ時間や頻度を指示します。
 

 ゲームのプレイ時には、タブレット端末上でキャラクターを操作して障害物を避けながら、現れる複数の標的のうち特定の標的のみをタップするといった、複数の課題に同時に取り組むことが求められます。