不眠症治療の新たな選択肢として、オレキシン受容体拮抗薬レンボレキサント(商品名デエビゴ)が発売されました。

 

 今までの睡眠薬は服用1日目に最も効果を示し、その後、日を追うごとに効果は減弱する傾向がありました。しかし、レンボレキサントは入眠困難に対して服用1日目ではあまり効果は見られませんが、日がたつにつれて効果が現れる傾向が示されています。

 

 また、レンボレキサントは入眠困難よりも、睡眠の維持や中途覚醒・早期覚醒の治療目的に適した睡眠薬です。そのため、就寝2〜3時間前に服用し徐々に眠気を促すことで、より自然な眠りに誘導でき、さらに持ち越し効果による翌朝の眠気も軽減でき、加えて、将来的な依存症リスクが軽減できます。