糖尿病患者では大腸癌を発症するリスクが上昇しており、大腸癌の家族歴を有する人と同程度のリスクであることが示され、Am J Gastroenterol誌に掲載されました。

 

 50歳より前に大腸癌となる生涯リスクは、一般集団の0.2%に対して、大腸癌の家族歴がない糖尿病患者で0.4%、大腸癌の家族歴があり糖尿病の既往がない人で0.5%であり、いずれも一般集団の2倍以上となっていました。

 

 多くの国では大腸癌のスクリーニングの推奨開始年齢が50歳とされていますが、糖尿病患者については50歳より前にスクリーニング検査を行ったほうがよいと思われます。