大豆食品の中でも非発酵性の食品は、膵臓がんのリスクを高める可能性のあることが報告され、「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」に掲載されました。

 

 個々の大豆食品の摂取量との関連を見ると、豆腐類はその摂取量が多いほど膵臓がんリスクが高いという有意な関連が認められましたが、納豆やみその摂取量との関連は見られませんでした。

 

 欧米の疫学研究では、インゲン豆、レンズ豆、エンドウ豆などを含むマメ科植物の摂取が、膵臓がんのリスク低下と関連することが示唆されています。この点については、豆類の種類による含有栄養成分の違い(インゲン豆、レンズ豆、エンドウ豆は大豆に比べ炭水化物が多く脂質が少ないのに対して、大豆はタンパク質や脂質が多い)により、異なる結果になった可能性が考えられます。