新たな鎮痛薬が難治性腰痛に有効である可能性が、「Pain」誌に発表されました。 

 

 この鎮痛薬は開発中の新薬で、tanezumabというモノクローナル抗体。痛みを引き起こす神経成長因子を選択的に阻害するという、他の治療薬にはない新しい作用で鎮痛効果を発揮します。 

 

 臨床試験では、麻薬系鎮痛薬をはじめとする、既存の治療薬を使用しても効果がなかった患者でもtanezumabの有効性が認められました。ただし、頻度は極めて低いとは言え、重篤な関節障害が発生する可能性がある点には注意が必要です。