利き手と反対の手で箸を持つ食事により食後高血糖の改善が期待できることが第80回米国糖尿病学会学術集会で報告されました。

 

 朝食後の血糖の変化量は利き手の場合76mg/dL、非利き手の場合39mg/dLで、非利き手で箸を持った場合の方が有意に小幅でありました。食事に要した時間は、非利き手で箸を持った場合に、朝食で5分、昼食で6分、夕食では9分の有意な延長が認められました。

 

 糖尿病では、時間をかけて食事することで食後高血糖の改善が期待できますが、習慣化させることが思いの外難しく、日常生活に取り入れやすいシンプルな指導法が模索されていました。